40代男性が豪華クルーズ客船から飛び降り行方不明 現在も続く捜索活動
冷たい大海原で行方不明に。自殺や事故、事件などさまざまな可能性を視野に入れ、捜索は続いている。
豪華クルーズ船の旅は、新型コロナウイルスのパンデミックが発生した後も、海外では根強い人気を誇っている。「富豪の娯楽」といったイメージが強く、世界をめぐる長いものだと3ヶ月以上をかけ、価格は最低でも1人あたり150万円はするようだ。
だが先日、ある客船から男性が飛び降りる事故が発生した。『TMZ』や『NEW YORK POST』が報じている。
■乗客はパニックに
問題の客船は、アメリカを航海していたカーニバル・クルーズ・ライン社の「マルディ・グラス号」。美しいビーチが点在するカリブ海の島々を巡行する人気クルーズ船だ。
異変は、同号がドミニカ共和国の北となるタークス・カイコス諸島のグランド・ターク島を離れ、最終目的地であるフロリダ州ポート・カナベラルに向かっているなか、東方約89キロの沖合で起きた。目撃者は10代の少年2名だった。
■警備隊が捜索を開始
乗船していた1人の女性は16日の早朝、デッキ7から外を眺めていたところ、少年ふたりが慌てた様子で走っていることに気づいた。
「危ないと注意したけれど彼らはパニック状態で、『誰かが船から飛び降りたんだ』と叫び、去って行きました」と、女性はメディアの取材に語っている。
噂はあっという間に他の乗客たちにも伝わった。最初は冗談だと聞き流していた人もいたが、沿岸警備隊は海中を捜索するため2隻の巡視船と1機の飛行機を配備。船内ではセキュリティスタッフの動きがあわただしくなり、乗客たちは大混乱に陥ったという。
■船は最終目的地へ
警備隊の発表によると、海に飛び降りたとみられ行方不明なったのは43歳の男性で、家族とともにクルーズの旅に参加していた。しかし、何の手がかりもつかめないまま数時間の捜索は打ち切られ、マルディ・グラス号は目的地のフロリダ州のポート・カナベラルへと再び出航した。
なお、沿岸警備隊は現在も男性の捜索活動を続けているという。
■事故が相次ぐ
こうした豪華客船の旅では、この3ヶ月の間に各地で3件もの事故が相次いで発生している。先月にはカリブ海を航海していた「カーニバル・ホライズン号」から男性が転落。海中から遺体が引き上げられた。
また今年2月には、「カーニバル・ヴェラー号」に乗船していた32歳の女性が、セキュリティスタッフと口論になり、暴れ出す事態に。手錠をかけられた女性は、いきなり船から飛び降り死亡した。大変な高さから落ちたことによる衝撃で、頭を強打していたという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)