警察がYouTuberカメラに向けディズニー音楽を大音量再生 「著作権侵害になるから」

深夜の住宅街に響き渡るディズニーメドレーの出どころはパトカー? 動画撮影に対抗する警察の手口が話題に。

2022/04/16 19:30

パトカー・警察

アメリカ・カリフォルニア州の警察が、自分たちを撮影しているYouTuberに向けて大音量でディズニー音楽を再生。その目的が「著作権侵害による動画の削除」だとして話題になっている。『VICE』『Independent』などの海外メディアが報じた。


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■突如パトカーから音楽が

ロサンゼルスからすぐ南にある都市サンタアナを拠点に、『Santa Ana Audits』というチャンネルを運営しているYouTuberの男性。先日も、近所で盗難車両の調査を行っている警察グループの撮影を行っていた。

しばらくすると、警察官は男性が撮影していることに気づいた。そして撮影を妨害するために、パトカーから大音量でディズニー映画『トイ・ストーリー』の名曲『君はともだち』を再生し始めたという。

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■動画が削除されることも

音楽を流すことが、なぜ撮影の妨害になるのか。それはYouTubeでは著作権保護のため、既存の音楽が流れている動画は投稿できない、あるいは削除されてしまうことがあるからだ。

とはいえ必ずしも消されるわけではなく、動画に広告が掲載され、その収益が著作権の所有者に支払われるケースも存在する。

いずれにしてもYouTubeの音楽を検出するアルゴリズムや著作権者の対応によっては、特定の楽曲が入っているだけで動画が削除されてしまう可能性があるのだ。

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■市議会議員の耳にも入り…

約12分の映像の中で警察官は流す曲を変え、『ミラベルと魔法だらけの家』『ムーラン』『リメンバー・ミー』と、ディズニー楽曲のメドレーを立て続けに再生した。

そして、午後11時という時間帯に住宅街の中心で発生したこの騒ぎは、半ブロック先に住んでいた市議会議員のジョナサン・ライアン・ヘルナンデスさんの耳にも入ることとなった。

彼がなぜ大音量で音楽を流しているのか質問すると、警察官は「なぜって? それは動画が著作権侵害になるからです」と、カメラを指さしながら答えたという。


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■警察の組織的な対抗策?

ヘルナンデスさんが自身の身分を明かすと、警察官の態度は一変し謝罪したが、ヘルナンデスさんは「謝るなら私ではなくあの人に」と、YouTuberを指さして言った。

また「ここに住んでいる私の隣人たちに敬意を払ってください」「あなたは我々納税者のお金を使って、子供っぽい、尊敬できない行いをすることを選びました」と続けたという。

アメリカでは近年、警察が市民による録画に音楽を流して対抗するケースが多く発生しており、これは警察による組織的な方針ではないかという見方も強まっているようだ。

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(文/Sirabee 編集部・びやじま

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