中米コスタリカの空港に緊急着陸した飛行機 機体が真っ二つに割れる動画に震撼
機体は着陸するやいなや右に急旋回。滑走路から逸れるとドスンと沈んで煙が上がった。
中米コスタリカのある空港で、緊急着陸した貨物機が滑走路を大きく逸れ、機体の胴部が真っ二つに割れるという事故に見舞われた。
現場の様子を捉えた複数の動画がSNSに投稿され、世界中の人を身震いさせている。
■22年以上が経過した機体
事故が起きたのは7日午前10時半ごろ(日本時間の8日午前1時半ごろ)、コスタリカの首都サン・ホセから18キロほど離れたアラフエラ県のフアン・サンタマリア国際空港でだった。
問題の機体は、ドイツ物流大手のドイツポスト・グループで国際空輸事業を担う「DHLアビエーション」が所有するボーイング757型機。初就航から22年以上が経過しているという。
■着陸装置の油圧系統に不具合
この貨物機は、グアテマラシティに向けて同空港を離陸したD07216便。25分後に不具合が判明したため、空港に引き返しの許可を要請した。
着陸装置の左側のギアに関わる油圧パイプに問題が発生したといい、着陸するやいなや右に急旋回して滑走路から逸れ、ドスンと機体が沈むと煙が上がった。
■パイロット1名が病院へ
この事故でD07216便の機体胴部は真っ二つに割れ、翼も破損。同機に乗っていた機長と副操縦士のパイロット2名に外傷などは確認されていないが、1名が念のため病院で検査を受けているという。
この事故で空港は一時閉鎖を余儀なくされ、コスタリカと北米・中米・南米・欧州の57つの商業地域を結ぶ貨物便に影響が出た。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)