猫を拾った女性が本当の飼い主が現れるも返却を拒否 「野良猫だと思って」
全身ノミだらけで感染症も患っていた猫を保護し、懸命な看病をした女性。ある日、本当の飼い主が現れ…。
ある日、自宅の庭にふらりと現れた1匹の猫。世話をしているうちに、そのかわいらしさにどんどん愛着が沸いてしまったという。「野良猫だと思って保護したのに…」というある女性の嘆きについて、イギリスの『Mirror』が報じている。
■様々な感染症が判明
海外の人気掲示板『Reddit』に、このほどある女性から「自宅庭に現れた猫を保護したのですが…」という書き込みがなされた。それは6ヶ月前の出来事だった。自宅の庭にやってきた猫は身なりが汚く、全身ノミだらけだったことから、まずはシャワーで綺麗にしてあげた。
さらに獣医に連れて行くと、ノミの他にも爪や歯、目にも感染症を患っていることが判明。女性はかわいそうな野良猫だと思い、そのまま世話することにしたという。
■感染症の悪化で失明の危険性
猫はひどく人間に怯え、女性との信頼関係を築くのにも時間がかかったが、しばらくするとすっかり懐いてくれるまでに。女性は動物病院で去勢手術を受けさせたが、その際、獣医からは「角膜が破裂しているため、視力は戻らない可能性が」と告げられてしまった。
それでもあきらめず動物病院に通い続け、投薬を守ったところ、なんと感染症は完治。猫は健康を取り戻したという。
■「猫を探しています」
そんなある日、姉妹からFacebookの投稿が送られてきた。そこには「母の猫が行方不明です。心当たりのある方は、ご連絡をお願いします」と書かれていた。
添えられた写真は女性が保護した猫と同一で、姉妹から「保護したときに飼い主がいるのかを確認しなきゃ。人の猫を盗むなんて最低よ」と責められる事態に。
女性は「誰かが世話をしていたなら、あんなひどい状態になるはずがない。やっと健康状態が回復して、私もこんなに可愛がっているのに、今さら返したくない」と主張し、口論になってしまった。
■投稿者が自宅へ
困った姉妹は、猫を探している人物に連絡して「私の家族が保護し、現在しっかりと世話をしています」と伝えた。すると、その人物が女性宅に猫を引き取りたいと現れたという。
女性が、ここまでの動物病院の受診歴や病状について説明し、「しっかりと世話ができていなかった証拠ですから、この子はお返しできません」と拒否すると、相手は「母は高齢で病気がちなので…」と釈明。その日は手ぶらで帰って行った。
だが、この1件は姉妹間に亀裂を生み、両親やほかのきょうだいをも巻き込んでの家族会議にまで発展してしまったとのこと。
■意見は真っ二つに
掲示板のユーザーに「私は正しいことをしたと思っていますが、猫は返すべきでしょうか?」と意見を求めた女性。
「返したらまた猫はひどい健康状態に」「あなたは猫の命の恩人よ」「飼い主にはかわいそうだけれど、命や健康を一番に考えなければ」と女性を擁護する声が書き込まれた。
しかし、一方では「飼い主の高齢女性はすごく悲しんでいるでしょう」「保護したときに迷い猫のポスターを貼るべきだった」といった厳しい声もあがっているようだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)