天下一品の自販機 変幻自在のトッピングで「世界に一つだけのラーメン」ができた
天下一品のラーメンが年中無休で買えるこってり自販機。「近所にほしい」という声もあがって…。
3月31日、人気ラーメンチェーン店「天下一品中野店」(東京・中野区)に24時間365日いつでもラーメンを購入できる自動販売機が設置された。4月初旬、早速購入し作ってみたところ、「世界に一つだけのラーメン」ができあがって…。
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■こってりスープが人気
「天下一品」は京都を発祥地とし、全234店舗を構えるラーメンチェーン店。スープをあっさりとこってりの2種類から選べるのだが、同店の人気はなんといってもこってりだ。
鶏と11種類の野菜から作られたスープはコーンポタージュのようにドロッとしていて、麺に絡みつく独特の粘着感を持っている。一見、脂がギトギトに思えるかもしれないが、後味はスッキリしていて、一度食べたらやみつきになる人も多い。
■メニューは4種類
そんなこってりラーメンを年中無休で味わえるのが、前述の「こってり自販機」だ。設置店舗は、東京・中野店、埼玉・三郷店、京都・1号線下鳥羽店、京都・今出川店の4店。
冷蔵保存された生麺やスープを自宅の鍋1つで調理することができる。メニューは、看板メニューの「こってりラーメン1食入り」(700円~)、「あっさりラーメン1食入り」(700円~)、鍋にアレンジできる「こってりスープ、薬味セット」(1,000円~)、「天下一品こってり鍋スープ1袋」(1,000円~)の4種類。
すべての商品に具材はついておらず、価格はエリアによって異なる。ネット上では、「こんなの夜中に見かけたら絶対買っちゃう」「近所に設置してほしい」「時短のときにも買えるじゃん」「超こってりも作ってほしい」など、自販機設置を歓迎する声があがっている。
■中野店の自販機は720円
4月初旬のお昼すぎ、東京で唯一自販機のある中野店に足を運んだ。くしくもこの日は、気温が10度を下回る「天一日和」だった。
普段からラーメン二郎や家系ラーメンを好んで食す記者は、迷わずこってりを注文。こってりラーメンは1人前720円だ。
天下一品の品書きは店舗によって価格が異なるが、中野店でこってりを単品で頼むと790円。自販機で買うとトッピングがついていないので、具材は自分で調達することを考えると、お店で頼むより少し値段が張るかもしれない。
ただ、具材がないというのは、裏を返すとトッピングが変幻自在で、自分だけの一杯を作れるということ。記者はうきうきしながら、近所のローソンでトッピングの具材を買い、帰路に就いた。
■味変に選んだ「アイテム」は…
家で開封すると、麺とスープ、にんにく薬味、からし味噌、ラーメンたれがついていた。作り方は簡単。鍋にスープと150ccの水を入れひと煮立ちさせたら、麺を入れ2分30秒ゆでて盛り付けるだけ。
スープは固体だったが、火にかけるとすぐに溶け、おなじみのドロッとしたスープになった。麺をゆでる間にトッピングの準備。記者が選んだのは、ローソンの分厚い豚を柔らかく煮込んだ「トロ豚角煮」とピリッと辛い「穂先メンマ」の2つだ。
角煮はレンジでチンして、ラーメンに盛り付ける。通常、天一のチャーシューは薄めだが、こんな丸太のような分厚い豚をあのこってりスープと一緒に食べられるとはなんという贅沢だろうか…。
まずはスープからひと口。…うまい。あのドロドロスープが文句なしに再現されている。細い麺との相性も抜群だ。
半分ほど食べ進めたところで味変アイテムを投入。選んだのは、納豆だ。
「ラーメンに納豆!?」と驚いた人もいるかもしれないが、実は納豆のネバネバとドロドロスープの相性は抜群。一部の店舗で「納豆ラーメン」を販売するほど、マニアの間では人気の組み合わせなのだ。
納豆を入れると、スープの粘りが増しつつも、後味はどこかすっきりした極上の一杯に変身。最後まで飽きることなく完食できた。
お店で食べていたら、納豆、豚の角煮、穂先メンマがそろったラーメンには出会えなかったことだろう。自分好みのトッピングを添えて、「世界に一つだけのラーメン」を作ることができるのも自販機の醍醐味かもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)