ラーメン二郎「総帥」の密着番組にジロリアン歓喜 放送後に起きた”変化”

これまでベールに包まれていたラーメン二郎の裏側が放送された。貴重映像に「永久保存版」の声も…。

2022/03/31 17:15

ラーメン二郎「三田本店」

30日に放送されたドキュメンタリー番組『NONFIX』(フジテレビ系)に、ラーメン二郎の創業者・山田拓美さんが出演。彼にスポットを当てた企画「ラーメン二郎という軌跡~総帥・山田拓美の”遺言”~」が60分に渡って放送された。

これまでラーメン二郎は取材拒否を貫いてきたため、この貴重な放送回にジロリアンから歓喜の声があがっている。放送翌日、東京の三田本店に足を運んでみると、「ある変化」が…。

【写真】ラーメン二郎がさらにおいしくなる「食べ方」


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■三田本店は「聖地」として有名

ラーメン二郎は、黄色に黒文字の看板で全国各地にお店を構える人気ラーメン店。麺がうどんのように太く、丼には麺が見えないほど野菜が盛られた「山盛りスタイル」がおなじみで、都内を中心にのれん分けされた店が全国に存在している。

お店のスタッフから「ニンニク入れますか?」と聞かれ、任意で背脂やニンニクなどのトッピングを無料で選べる「コール」で自分だけの一杯を食すことができる。店舗によってスープの濃さや麺の太さが微妙に違っていて、各店舗をめぐる楽しさもある。

その中でも、三田本店は1970年代に東京港区三田の慶應義塾大学近くにできて以来、唯一無二の味を提供し続けている。変わらない一杯を維持する山田さんは、ジロリアンから「総帥」として崇められている。三田本店は、まさに原点にして頂点。他店とは異なる「聖地」として独特の存在感を放っているのだ。

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■ジロリアンから歓喜の声

ラーメン二郎の大きな特徴が、これだけの人気店でありながら徹底して「取材拒否」を貫いていること。それだけに、ドキュメンタリー番組の出演は非常に貴重なのだ。

今回は、2019年に山田さんが慶応義塾大学の特選塾員に選任されたことを記念し、その人柄と功績を形に残すことを目的として、特別に番組が制作された。番組では、山田さんの生い立ちから二郎を開業した経緯、そして二郎に対する飾らない思いが語られた。

山田さんは、「大したもん作っちゃいないよ」「職人の魂なんかこれっぽちもないし、俺なんかカスだよ」と謙遜しつつも、「俺はこれしか作ってないからほかのラーメンの作り方なんてわからない」と生涯二郎に捧げてきたことがうかがえる発言も垣間見えた。ネット上では、「山田さんのカリスマ性に感動した」「この映像を額縁に入れて飾りたい」「弟子たちの面倒をみる素敵な師匠だった」「ラーメン二郎の成り立ちや歴史が短いながらすべて詰まってる。永久保存版だ」など、ジロリアンから歓喜の声があがっている。

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■放送翌日の「変化」

ラーメン二郎

二郎といえば、お店の外に行列ができることでもおなじみ。ただでさえ、人気のお店がテレビで紹介されたとなったら、あの行列はどうなってしまうのか。

放送翌日のお昼前、ラーメン二郎三田本店に足を運んだ。お店の入り口から伸びた列は角で折り返し、さらに行列が続き、20人以上並んでいた。ただ、これは三田本店ではごく自然な光景だ。

ラーメン二郎

それよりも、記者が驚いたのは、若い女性客が多かったこと。二郎は「デカ盛りスタイル」であることや独特の雰囲気もあってか、圧倒的に男性客が多い。しかし、この日は女性2人で来ている人や父親と娘らしき親子の姿も見受けられた。

お店に来ていた20代の女性客に話を聞いた。「今日初めて来ました。ドキュメンタリーは見てませんが、少し前にネットで番組が紹介されていたので興味を持ったんです。なんとなく怖いイメージがあったのですが、お店の人はすごく優しかったし、ラーメンも美味しかったです」(20代の女性客)。

一方、40代の男性客は、前日の放送を見て来たという。「学生のころはよく来てましたが、ここ数年はコロナもあって全然来てませんでした。昨日の番組を見て、久しぶりに行ってみたくなったんです。味は昔のままで安心しましたね」(40代の男性客)。


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■二郎は「コース料理」

ラーメン二郎「三田本店」

放送を見て感動した「ジロリアン」の記者も列に並び、ラーメンを食べた。頼んだのは、ラーメン。コールはニンニク少しヤサイカラメ。

二郎は人によって食べ方もさまざまだが、記者はまず山盛りの野菜からいただく。くたっと柔らかくも、もやしのシャキシャキとした食感が残った野菜を食べた後、スープを2~3口飲む。

次に、豚を1枚食す。ほどよい弾力がありつつも、噛んだ瞬間にとろける「神豚」だった。そこから、ごわごわわしわしの麺を無心ですすっていく…。

このように、二郎は「野菜→スープ→肉→メイン」とたった1杯で「コース料理」として楽しむことができるのだ。まだ「聖地」を訪れたことのない人は「総帥」の思いがこもった一杯を味わってほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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