爬虫類50匹以上を服の中に隠していた男が逮捕 税関くぐり抜ける手口で密輸多発
身につけた衣類から出てきたのは、大量の爬虫類…。大胆すぎる密輸の手口に「想像しただけでも恐ろしい」の声も。
アメリカの国境で、大量の爬虫類を所持していた30歳の男が逮捕された。男は衣服の中にトカゲやヘビを生きたまま隠しており、密輸が目的だったと見られている。『New York Post』『NBC News』などの海外メディアが報じた。
■服の中から出てきたのは…
逮捕されたアメリカ国籍の男は、メキシコと隣接しているカリフォルニア州サンディエゴの税関国境警備局を訪れた際、追加検査のために乗っていたトラックを降ろされたという。
局員が男の身体検査を行うと、全身の衣類の中に9匹のヘビと43匹のツノトカゲ、合計52匹の爬虫類を隠し持っていた。その中の一部には絶滅危惧種の個体も見つかっている。
■袋に入れて運搬
警備局が出した声明によると、爬虫類たちは「袋の中で縛られ、ジャケットやズボンのポケット、鼠径部に隠されていた」とのこと。
つまりは袋に入っていたとはいうものの、大量のヘビを体に近い場所で肌身離さず持ち歩いていたということであり、かなりの大胆さといえる。
■密輸にまつわる犯罪が増加
近年トカゲやオウム、カワウソなどといった「エキゾチックペット」の世界的な流行を受け、メキシコでは麻薬カルテルによる野生動物の密輸が拡大しているという。
国境警備局のシドニー・アキ局長は「密輸業者たちは動物を持ち込むためにはどんなことでもする。今回もアメリカに持ち込むために動物の健康や安全に注意を払わず、我々をだまそうとした」とコメントしている。
■大胆すぎる手口に驚き
密輸業者たちが税関や国境警備の監視をかいくぐるための手口は巧妙であり、今回のように一般人には想像もつかないような手段で持ち込まれるケースも、決して珍しくはないのだろう。
ニュースに対してSNS上では「服の中にヘビがいるって考えただけでも恐ろしい」「こんなのを見つけなきゃいけない税関職員に同情するよ」といった反応が寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)