約11年ぶりの厳しい電力不足… 政府が出した突然の「警報」にネットでは一部混乱も
22日、東電管内の電力需給が著しく悪化する可能性が。節電が呼びかけられる中、ネットではこの状況を不安視する声も上がっている。
東京電力ホールディングス子会社で送配電事業を行う東京電力パワーグリッド(以下、東電)は21日夜、「22日の電力供給は極めて厳しい見通し」と発表。政府や同社が東電管内の電気利用者に節電を呼びかけたところ、ネットで反響が上がっている。
■M7.4の地震が影響
16日夜に福島県沖で発生したマグニチュード7.4の地震は宮城県、福島県内で最大震度6強を観測。
この影響により東北、東京エリアの火力発電所6基が被災。現在稼働を停止しており、東京電力管内の電力供給に大きな打撃を与える結果を生んでいる。
■警鐘鳴らす政府
経済産業省は21日、「東京電力パワーグリッドをはじめとする各電力会社においては、火力発電所の増出力運転や自家発の稼働要請、広域的な電力の融通など最大限の対策を講じることとしておりますが、明日の電力需給は極めて厳しい見通し」と公表。
さらに「現在精査中ですが、想定される東京電力管内の電力需要に対して十分な供給力が確保できないおそれがあります」と警鐘を鳴らし、政府も同日に初となる「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」を東電管内1都8県に出した。