「母の会」で高額なお菓子代を徴収 学校が驚きのやり口で行う集金に嘆きの声も
ある日子供がチョコレートを手に学校から帰宅。手には募金についてのプリントが…。
幼児教育や高等教育の無償化が進んだ日本。だが、物価や税金が上がったことで給食費や教材費、制服代などの出費は増え、各種団体による募金や集金は上がっているとの見方もある。
それは海外も同じなのだろう。このほどある掲示板に「母親の会の集金額に驚いた」という嘆きの投稿がよせられ、大きな反響を呼んでいると、イギリスの『Mirror』が報じている。
■いきなり配られたお菓子
海外の子育てママが集う掲示板『Mumsnet』に、ある女性から「子供を学校に通わせると、むしろ高くつく…」という書き込みがなされた。
ある日、子供が学校から小さなチョコレート菓子を持って帰って、嬉しそうに食べながら、「お金を集めているんだって」と1枚のプリントを手渡してきた。発行人は学校内で組織されている“母の会”だった。
■定価度外視の高額設定に怒り
そこには「募金にご協力お願いします。1名につき1ポンドと20ペンスのコインで、12ポンド(約1,900円)をお支払いください」と書かれていた。女性には子供が2人いるという。
そのチョコレート菓子はどこの店でも150円前後で売られていた。定価とかけ離れた額を強制的に回収しようとするやり方に女性は驚き、「うちは共働きだけれど、あのお菓子にそんな高いお金を支払うほどの余裕はない」と批判している。
■「支払いは全てコインで」
さらに女性は「事前に保護者にアンケートや相談もなく、勝手に高額な募金活動を行うなんて。そんな計画をしていたことにも腹が立つ」と書き込み。
「子供の好きなお菓子なら自宅にある」「このキャッシュレスの時代に、子供2人分の24ポンドを1ポンドと20ペンスのコインのみで支払えって、なに?」と怒りは収まらない。
「支払わないと子供がみじめな気分になるから…と親は渋々払う。それを見越しているんでしょう」と、とことん母の会のやり方を批判した。
■まるでカースト
この女性の書き込みに対し、多くの親から母の会への批判の声があがった。「支払う親はともかく、支払わない親がいると、その子供に対して母の会の役員や教師の態度が変わってしまいそう」と心配する声もあるようだ。
また「まるでカースト。この時代、誰もがそんな裕福ではないのに」「それは高すぎる。許容できる額ではない」「そんなことを許した学校側にも問題がある」など、投稿者への共感が集まった。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)