ウクライナ兵カップルが戦闘前に挙式 「お互いに無事で戻ってこよう」と誓い合い
「どうか無事に帰って、幸せな家庭を築いて…」と願う声が世界中から送られている。
ロシア軍との戦いからウクライナと国民を守るため、戦闘の最前線で戦っている兵士たち。そこでカップルが誕生し、このたび軍服姿で結婚式を挙げた。世界中から祝福の声が届いていることを、イギリスの『Daily Mail』などが報じている。
■出会いは7 年前
このたび、国境に近い最前線でロシアと戦うウクライナ軍において、1組の夫婦が誕生した。ふたりは7年前の2015年、ロシア・ウクライナ間で勃発した武力衝突「ドンバス戦争」で知り合った。
当時ふたりの関係は戦友に過ぎなかったが、今年に入りロシア軍がウクライナを侵攻してきた際、再び合流したという。
■「今、結婚しよう」
首都キエフの死守を目標に、戦闘の最前線で恋に落ちたふたりは先日、「私たちは現在、とても困難な状況に直面している。これをともに乗り越えるべく、今、どうしても…」と結婚の意志を固めた。
そしてキエフ郊外のブロバルイにある病院で、従軍聖職者の導きを受けながら、「お互いに無事な体でここに戻ってこよう」と誓い合い、軍服姿のまま簡素な式を挙げた。
■今月初めにも結婚式
セキュリティ上の理由からふたりの名前は明らかにされていないが、ウクライナ兵同士の結婚はじつは2組目となる。
今月初め、やはり戦闘の最前線に立つレシャさんとヴァレリーさんというカップルが、たくさんの同僚に祝福されながら、キエフ市内の路上で小さな式を挙げた。
シャンパンと花束を両手に持つ新婦のヴァレリーさんは軍服姿だったが、戦闘用ヘルメットだけは花嫁用のヴェールに変更されたという。
■世界中から祝福の声
このニュースが世界中で報道されると、SNSでも大きな話題に。「2組のカップルにどうか幸せな未来が待っていますように」「彼らの笑顔を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになる」「彼らに神のご加護を…」といった感動や祝福の言葉であふれ返った。
また「どうか無事で帰還し、ふたりで幸せな家庭を築いて」「私の両親は世界第二次大戦中に結婚し、見事戦争を生き延びた。だからきっと大丈夫!」など、カップルの無事と幸運を祈る声も続々と送られている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)