「ママ」と繰り返し叫びながら20回もメッタ刺し 母親殺害で26歳息子を逮捕
防犯カメラの映像を見た犠牲者の夫は、警察に「この男は息子に違いない」と話した。
アメリカ・テキサス州でこのほど、若い男が母親を自宅で殺害するという事件が起きた。心の拠り所とするも、母親に相手にされなかった息子。その原因について地元メディアの『CBS News/DFW』『Fox4 KDFW』などが報じている。
■妻が殺され息子は行方不明
事件は、アメリカ・テキサス州タラント郡のアーリントンという町の民家で起きた。
2月27日午後7時30分頃、テレサ・ピアースさん(55)が全身を刃物で刺され、自宅の庭で死亡しているのをテレサさんの夫が発見し、警察に通報。同時に、麻薬の問題を抱えている26歳の息子の行方がわからないことに気づいたという。
■20回以上メッタ刺し
警察は、自宅に設置された防犯カメラの映像を確認。すると、外出先から戻ってきたテレサさんの目の前に上下とも黒っぽい服を着た若い男が現れ、いきなり押し倒す様子が映っていた。
裁判所に提出された宣誓供述書によれば、男はその後、握りしめた刃物を20回以上テレサさんの体に振り下ろしており、犯行は26分間にも及んだとしている。
■「息子に違いない」
警察は事件の容疑者として息子のネイサン・ウッダード(26)の行方を追い、28日午後に身柄を確保。取り調べを経て殺人罪で逮捕・起訴した。
映像の男はパーカーのフードを深々とかぶっていたが、犯行の最中に「ママ、ママ」と繰り返し叫んでいたこと、それを見たテレサさんの夫と友人が「この男はネイサンです」と話したことが、逮捕の決め手になったとしている。
■26歳にしてホームレスに
逮捕時のネイサン容疑者は、働いておらずホームレスとして生活していた。顔色が悪く頬は瘦せこけ、麻薬に依存していることは明白だった。
お金の無心のためか、母親のテレサさんに度々連絡してきたネイサンだが、相手にされないと嫌がらせをするようになり、今年1月4日にはテレサさんの車のタイヤをパンクさせて警察に逮捕されていた。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)