中学女子バスケ試合で選手と母親がコートで乱闘 「親が親なら子も子」な事件に
容疑者に顔を殴られた審判の男性は、「こんな悪質な親を見たのは初めてです」と話している。
わが子のスポーツ競技の応援に来て、熱くなりすぎ、言動が乱暴になり「モンスターペアレント」と化す親がまれにいる。そうした親の姿や性格を見ながら育つと、なかにはそれを善しとして受け継いでしまう子も…?
このほどアメリカのテキサス州で、バスケットボール選手の女子中学生とその母親が、試合中に驚きの暴行事件を起こした。『Fox4 News/KDFW』『The Dallas Morning News』などが報じている。
■ジャンプボールがきっかけで…
事件はテキサス州コリン郡のマーフィーにある、スポーツ競技施設の『プレイノ・スポーツ・オーソリティ(Plano Sports Authority)』で起きた。
そこでは19日、地元中学校による女子バスケットボール大会を開催。ところが、ある試合のジャンプボールがきっかけで1人の選手が相手選手に暴力をふるい、これが事件の発端となった。
■審判を殴り卑語さく裂
問題の選手は審判から退場を言い渡されたが、不服だとしてほどなくコートに現れると、再びジャンプボールの相手だった選手に襲い掛かった。
そこに母親のドミニク・グラハム容疑者(37)が加勢。コートに乱入し、娘を退場にした審判を拳で殴り、怒りの矛先を敵チームの選手たちにも向けた。わが子を守ろうと複数の親が次々とコートに入ったが、グラハム容疑者は汚い卑語をわめき散らし、彼らに罵詈雑言を浴びせたという。
■選手2名に殴る蹴るの暴行
裁判所に提出された宣誓供述書によれば、グラハム容疑者は敵チームの13歳、14歳の選手2名を殴ったり蹴ったりしたほか、顔を激しく引っかかれた父親もいる模様だ。
通報で現場に向かったマーフィー警察の職員が、グラハム容疑者を逮捕。起訴にあたって罪状は複数件におよぶが、無抵抗な未成年に対する暴力の罪は特に重い。
■「最も悪質な親」と審判
グラハム容疑者に顔を殴られた審判のグレッグ・イワノフスキーさんは、右側の唇が腫れた状態で『Fox4 News/KDFW』のインタビューに応じた。
「女子中学生に対し、どうしてそんな乱暴なことができるのでしょう。理解に苦しみます」「パンチを受けてメガネがゆがみ、私の体は後ろに倒れました。26年間の審判歴のなかで、こんな悪質な親を見たのは初めてです」などと話している。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)