父親が4歳息子に拳銃を渡し「警官を撃て」 ドライブスルーで起きた殺人未遂事件
自分が捕まりたくなかったから…? 父親は幼いわが子に拳銃を渡し、殺人を命じた。
アメリカ・ユタ州で、公務にあたっていた警察官1名が市民の発砲により腕を負傷した。発砲したのは4歳の男児。偶発的な暴発事故かと見られたが、そうではなかった。
ユタ州の各メディアに続き、『Fox News』『NBC News』などが全米に向け事件の情報を伝えている。
■拳銃を手にクレーム
『FOX 13 NEWS』によると、事件はソルトレイクシティの南に位置するユタ州ミッドベールで、現地の21日午後1時半ごろに起きた。
子連れの男が車でマクドナルドのドライブスルーを訪れたが、提供された商品が注文と異なるとして従業員と悶着に。拳銃をちらつかせて威嚇したことから、警察に通報された。
■後部座席からいきなり発砲
ほどなくして現場にパトカーが到着し、警察官は男にドライブスルーを離れ、駐車場に車を停めるよう命じた。
警察官がその運転席に近づき、車から降りるよう声をかけたが男は抵抗。力づくで男を車から引きずり降ろしたところ、後部座席から銃声が響き、銃弾1発が警察官の腕に当たった。命に別状はないという。
■「パパに命令された」
ソルトレイク郡保安官事務所の発表によれば、当時その車の後部座席には男の4歳と3歳の息子が座っており、発砲したのは4歳の息子だった。
父親の拳銃を触っていて誤って暴発させたことが考えられたが、男児は聞き取りに対して「パパに命令された。撃っても大丈夫だからと言われた」と説明。そのため、殺人未遂の教唆ほかの容疑で父親が逮捕された。
■撃った男児の動揺は大きく
自身は捕まらないとでも考えたのか、幼いわが子に拳銃を渡して殺人を命じた父親。撃った息子は、まさか流血の惨事になるとは思っておらず、ひどく動揺しているという。
郡保安官は「取り調べはまだ続いている。私は28年この仕事をしているが、このような事件は初めてです」と述べている。父親には、予想外に重い罰が下る可能性もあるようだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)