プーチン大統領を誘惑…? 戦争を止めたいZ世代のネット戦略に称賛の声
プーチン大統領のインスタグラムは大喜利会場? おふざけと皮肉が効いた、Z世代ならではの抗議活動が話題に。
ロシアによるウクライナ侵攻が世界中を緊張させる中、ウラジミール・プーチン大統領を「誘惑」して戦争を止めようという若者たちのユニークな戦略が、SNS上で注目を集めている。『MSN』『Reuters』などの海外メディアが報じた。
■直接の抗議ではなく…
Z世代とは「団塊の世代」「ゆとり世代」のように特定の世代を指したアメリカ発の言葉で、一般的に1990年半ばから2000年代にかけて生まれた世代のことを指す。
ソーシャルネットワーキングサービス『Yubo』が行った調査によると、アメリカのZ世代の86%は、世界を変えるためには「平和的な抗議」と「政治的なデモ」が必要であると考えているそうだ。
そんな彼らは今、軍事的な緊張状態が続いているロシア、その最高指導者であるウラジミール・プーチン大統領に向けて抗議文を送るのではなく、Instagramで「誘惑」することによって戦争を止めようとしている。
■あくまでも軽薄なスタイル
プーチン大統領に捧げられたというあるInstagramアカウントには、「Vladdy Daddy(ウラディ・ダディ)」など、メディアで力強さを度々アピールする大統領を揶揄するハッシュタグが並んでいる。
またコメント欄には特にZ世代から多くの反応があり、その中には「戦争はやめてよ、ベイビー」「パパ、私たちを攻撃するのはやめて」といった言葉が、たくさんの絵文字とともに寄せられている。
これまでの世代には見られなかった、軽薄ながらもユーモラスな抗議活動に注目が集まっているのだ。
■大統領アカウントに直接コメント
さらに彼らは、大統領本人のInstagramアカウントにも登場。「ねぇ、私と仲良くしようよ」「言うことなんでも聞いてあげる」「あなたのセルフィーとってもキュートね」と、大統領のハートを射止めてウクライナ侵攻を止めさせようとする人々が続出した。
Z世代の大喜利会場のようになってしまったコメント欄。その様子をTikTokユーザーがまとめた動画は約200万回の再生を記録し、今なおSNS上で拡散され続けている。
■後の歴史書に載るかも?
一連の行動に対して、SNSでは「彼らは最高の世代だ」「Z世代は大統領を誘惑して戦争を止めようとしている」「効果があるかどうかはともかくスマートな抗議の仕方だね」と多くの称賛の声が上がっている。
ほかにも「プーチンもバカバカしくなって戦争を止めるかもしれない」「これが50年後の歴史書に載っているところを想像してみて」と、効果を期待する人々も一定数いるようだ。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)