元迷惑系YouTuber・へずまりゅう、社会福祉活動家を騙す 立花NHK党首も苦言
選挙出馬やSNS引退宣言などでも話題を呼んだへずまりゅうが、「渋谷でホームレス」と経済的困窮を訴え。
■「渋谷でホームレス」という嘘
今年になると渋谷駅でホームレスになったとへずまはアピールし、経済的に困窮していることを訴えた。
しかし、かつての友人で、青汁王子こと起業家の三崎優太氏が「現代版のリアル物乞い。スパチャ(投げ銭)で1日の収入は10万円を切っていない」と暴露され、投げ銭は激減。ただ、ホームレスということで物乞いは続けた。立花党首は語る。
「いわゆる『こじき罪』と呼ばれる軽犯罪法で、対価が伴わず、お金を請うことは禁じられています。へずまは白昼堂々とそれを行った。さらに、ホームレスというのは単なるパフォーマンスで、彼は大金を持っていますし、実際はホテル生活。目立つためならば何でもやるのが、へずまりゅう。まったく反省していない」
ホテル生活でなく知人宅を泊まり歩いたという説もあるが、路上泊していなかったことは確かだ。へずまも2月14日から新しい職に就いたことをアピールし、完全に社会復帰したことを宣言した。
■へずまに騙された社会福祉活動家
ここまでならば、筆者も記事にはしていない。ホームレス生活はネタだと関係者から聞かされていたからだ。大ボラ吹きが、またホラを吹いている程度にしか思わなかった。
困ったのが多数の著書を持ち、メディアにも頻繁に露出する社会福祉活動家が本気にしてしまい、支援の手を差し伸べようとしたからだ。その人物こそ「反貧困ネットワーク埼玉代表」などの肩書きを持つ藤田孝典氏だ。
真摯に困窮者を助ける姿勢が評価される一方、貧困ビジネスと指摘する人もいて、評価は分かれる。「性産業廃止論」者としても知られ、当事者を侮蔑するかのような発言が問題となり、セックスワーカーたちが抗議し、面会を求めたことがある。
藤田氏は「多忙」を理由に面会を拒絶したものの、へずまに住まいを紹介すべく2回も渋谷駅に夜、足を運んで接触を試みた。実際には、路上泊をしていないへずまがいるわけもなく、無駄足となったことはいうまでもない。
■立花党首は苦言
立花党首は、「へずまりゅうがどんな人物か少し調べれば分かることでしょう。お人好しを通り越して『バカ』だと非難されても仕方ない」と苦言を呈する。ホームレス生活がパフォーマンスだったことが分かって以降は、藤田氏はこの問題に沈黙を貫いている。
今回の騒動で分かったことは、へずまの変わらぬ悪人ぶりと「善良な社会福祉活動家」が赤子の手をひねるようにコロリと騙されてしまう不見識だろう。
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(取材・文/France10・及川健二)