17歳男子生徒の子を妊娠し起訴された20代女教師 「結婚で無罪放免」に批判も
このたびの「教師と生徒が男女の関係になってもおとがめなし」という展開に、疑問を感じている人は多い。
若い女の教師が、教え子の男子生徒と男女の関係に…。この問題は、アメリカのPTAや教育委員会を悩ませる深刻なテーマのひとつとなっている。ほとんどのケースで教師は重い罰を受けるが、ミズーリ州では「目こぼし」ともいえる、やや異例のケースがあったようだ。
『THE JOPLIN GLOBE』『NEW YORK POST』ほか、アメリカの多くのメディアが報じている。
■教え子の子を妊娠
事件は、ミズーリ州ジャスパー郡のサーコキシー高校を舞台に起きた。2019年1月、教え子の男子生徒と極秘で男女の関係になっていた国語教師のベイリー・ターナー(当時23)が、妊娠したのだ。
赤ちゃんの父親が生徒だと発覚すると、ターナーは教員免許をはく奪され、未成年者性的暴行容疑で起訴された。裁判で有罪判決なら、最大で懲役4年の実刑判決が下るものと予想されていたが、このほどジャスパー郡検事局は起訴を取り下げることを発表した。
■配偶者間の秘匿特権
起訴取り下げの理由は、年齢と現在の状況だ。初めて関係を持ったとき男子生徒は17歳だったが、サーコキシー学区の教育委員会が事件を把握して通報したとき、生徒はすでに成人年齢の18歳になっていた。
2019年5月にふたりは入籍して夫婦となり、2020年には男児が誕生。現在は夫婦で育児にあたっており、夫に性的暴行の被害にあったという意識はない。アメリカには配偶者間の秘匿特権があり、検事局は「夫から証言を得ることは困難と判断した」と説明している。
■18歳は成人ではあるが…
一方でミズーリ州は、教育施設に勤務する教職員やボランティアが、生徒・学生と性的な関係になることを州法で禁じている。本人たちの恋愛感情や年齢に関係なくだ。
18歳は成人とはいえ、大学進学を控えた高校3年生の重要な時期にある。そこで学業に集中できない、成績をつける際に不公平が生じる、周囲の生徒が事実を知って動揺する、これらは大きな問題として教育関係者や保護者たちを悩ませるものだ。
■女教師のしたたかさ
こうしたことから、高校教師と生徒が男女の関係になったことを結局は容認というこのたびの展開に、おかしいと疑問を感じているメディアも少なくないようだ。
「この女教師は男子生徒をうまく丸め込んだものだ」「夫婦になることで、配偶者間の秘匿特権が使える。それでまんまと刑務所入りを免れた」などと、ターナーのしたたかさを強調する記事も目立っている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)