未成年の娘が性的暴行され怒りに震えた父親 裁判所前で待ち伏せし加害者を殺害
定年退職後の残りの人生を刑務所で過ごすと覚悟したうえで、父親は娘の敵を討った。
愛する娘が性的暴行の被害にあい、犯人に対する激しい怒りが全く収まらなかった男性。このたびインドで、そんな父親による流血の報復があったことを、『The Hindu』『Times Now News』などが報じている。
■裁判所前で射殺事件
1月21日、インド・ウッタルプラデーシュ州のゴーラクプル県にある地方裁判所の門の目の前で、若い男が至近距離から銃で射殺されるという事件が起きた。
死亡したのは、ビハール州ムザッファルプル県出身のディルシャッド・フセイン(25)。少女を誘拐し、性的暴行を働いたとして昨年3月12日に逮捕され、起訴後は拘置所に収監されていた。だが定められた保証金を支払ったため、2ヶ月前に保釈されたという。
■連日待ち伏せか
加害者はバダルガンジ地区に暮らす男で、その性的暴行事件で被害を受けた少女の父親だった。国境警備隊(Border Security Force)に所属していた元兵士で、長年勤めあげた職場を2020年に定年退職していた。
父親は、娘を襲ったフセインが保釈されたと知って銃を準備。手続きのために裁判所に出入りすることを予想し、連日じっと門の前で待ち伏せしていたと考えられている。
■逮捕に抵抗せず
フセインを射殺した後、少女の父親は現場にいた裁判所の警備員2名に身柄を取り押さえられ、警察に引き渡された。何ら抵抗を見せなかったという。
父親は以前より銃を所有し、当局にも登録していたが、もはや職場に迷惑をかける心配はない。残りの人生を刑務所で過ごすことを覚悟のうえ娘の敵を討つ、そう決意して犯行に及んだ可能性は高そうだ。
■報復行為に出る父親たち
娘が乱暴され、激しい怒りから凶暴な事件を起こす父親は他にもいる。2020年9月にはメキシコ・グアナファト州レオン市の繁華街で、首の付け根を刃物で刺されたビジネスマン風の中年男性が死亡した。
加害者の男は警察に「娘をレイプした報復だ」と主張。強い殺意があったこととは裏腹に、この男も犯行後は非常におとなしく逮捕されていたという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)