60歳の婚約者との間に娘をもうけた50歳女性 「人生でもう一度赤ちゃんが欲しかった」
年齢を重ねるにつれ、「人生もう一度…」という思いを抱く人は多いだろう。その意志が固ければ、挑戦も大切だ。
初産婦では35歳以上、経産婦では40歳以上を「高齢出産」と定義している現代。だがアメリカでは、このたび50歳の女性が出産を成し遂げた。イギリスの『Daily Mail』も報じ、話題は世界に拡散中だ。
■人生でもう一度だけ…
このたび出産を果たしたのは、ニューヨーク州のロング・アイランドに住んでいるシャロン・コルマールさん(50)。前夫との間に息子のエイデンくん(11)をもうけたものの、数年前に離婚してからは女手一つでエイデンくんを育ててきた。
そんななか、46歳だった4年前のある日、「人生でもう一度、赤ちゃんが欲しい」と漠然と思うようになったという。当時は交際相手がいなかったが、その願望をガスさん(60)という長年の男友達に打ち明けたそうだ。
■体外受精に挑戦
すると、ガスさんから「僕じゃだめかな?」と驚きの提案があったという。ガスさんはいつもシャロンさんの人生に寄り添い温かく見守ってくれていた存在で、息子のエイデンくんも昔から彼が大好きだったため、ふたりは交際するようになった。
その後、2年間にわたってふたりは子作りに励んでみたものの、自然に妊娠するには年齢的に無理があったようだ。そこで3万4,000ドル(日本円にして約390万円)を投じ、体外受精を試みたという。
■元気な女の子が誕生
シャロンさんはメディアに「友人や家族ですら、『その年齢でそんなことできるはずがない。本当に大丈夫なのか』と心配しました。医師にも『挑戦することはできても、妊娠する可能性は低い』と言われていたのです」と話す。
だが、昨年1月に体外受精の試みが見事成功し、シャロンさんは妊娠。そして9月28日、帝王切開で3,543グラムのベイリー・エマーソンちゃんという元気な女の子を出産した。
■「赤ちゃんをあきらめないで」
シャロンさんは「私の友人にはすでに孫がいて、ガスにだって39歳の娘と、10代の孫が3人もいるんです」「エイデンは初めて妹のベイリーを腕に抱いたとき、嬉しさで泣いていました」と、幸せそうに話している。
また「年齢が高いからと言って、赤ちゃんをあきらめないでください」「ずいぶん高齢の親だという目で見られてもいい、『無理だ』と言われてもいい、赤ちゃんが欲しいなら、自分の意思を何より大切にしてください」と、同じような思いを抱えている女性たちに呼びかけた。
ガスさんとは婚約中で、近い将来もう1人の子供をもうけることを計画中だという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)