幼い自分を里子に出した両親を探し出すも… 再会拒否され傷心の17歳少年が自殺
自殺する直前、少年は世話をしてくれた里親たちへの感謝や謝罪の言葉を含む、長い遺書を残していた。
■「親に2度も捨てられた僕」
劉くんは自殺する直前に、『親に2度も捨てられた僕』というタイトルの、大変長い遺書をネットに投稿。
世話をしてくれた里親たちへの感謝や謝罪の気持ちから始まる遺書には、人生の漠然とした喪失感、失望感、うつ症状、そしてネット上での誹謗中傷に対する怒りなどが、切々とつづられていた。
2009年に里親が花火の爆発で死亡すると、幼児だった劉くんは再び孤児として親類の家庭に引き取られた。そのうえ、学校ではいじめや性的ないたずらに苦しんだという。
■「家を買えと言われた」と母親
中国の人々はこの悲劇を「劉學州事件」と呼び、『微博(WeiBo)』の掲示板は炎上している。
「まさに中国の下層階級の人々が直面している現実」「一人っ子政策が生んだ犠牲者かも」「中国人は一部が裕福になっただけ。何百万人もの人が月に1,000元(約1万8,000円)で暮らしている」といった意見が噴出した。
劉くんの母親に対しても「なんと冷たい仕打ちを」という批判の声があがっているが、彼女は『上遊新聞』の取材に「お金などないのに、息子は私たちに家を買えと言ってきた。だからブロックした」と話している。それが真実か作り話かは、わかっていない。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)