餌に向かう時は水槽ごと移動 金魚が訓練の末にロボットカーの操縦に成功
水中を泳ぐように、水槽ごと部屋を自由に移動。 自らの意志で、ロボットカーを操縦する金魚が話題に。
イスラエルの研究者が、ロボットカーの操縦方法を金魚に教え込むことに成功した。『The Washington Post』『NBC News』などの海外メディアが報じている。
■金魚が自分の意志で操縦?
イスラエルのベングリオン大学に所属する研究者たちはこのほど、水槽に入れられた金魚が自らの意志でロボットカーを操縦しているように見える動画をSNSに投稿した。
学術誌『Behavioral Brain Research(行動脳研究)』に掲載された内容によると、水槽に入れられた金魚がいくつかの実験と学習の結果、ロボットカーの操縦方法を学んだとしている。
■金魚が動くと車体も移動
研究者たちはまず「Fish Operated Vehicle(魚が操縦する乗り物)」、略してFOVと呼ばれる小さな水槽付きのロボットカーを構築した。
水槽の上にはカメラが取り付けられており、カメラに捉えられた金魚が水槽のいずれかの端に近づくと、内部のコンピュータが対応する方向へと車体を進ませる。これによって金魚はロボットカーを「運転」することで、水槽ごと部屋の中を自由に移動ができるというわけだ。
■遠くの目標にも到達可能
この装置を使った実験によって金魚は、自分の動きや位置がロボットカーの動きと連動していることを、次第に学習していったようだ。
部屋の反対側にピンク色の目標を設置し、目標に到達できれば少量のエサを与えるということを繰り返した。すると、最終的には目標との間に障害物があっても、たどり着けるようになったという。
■さらなる進化に期待
このニュースに対するSNS上の反応は、「魚って思ったよりずっと賢いんだね」「もっと長い距離でもできるのかな」「おばかな研究かと思ったら大真面目だった」と多くの反響が寄せられている。
また「次は魚戦車の出番かな」「魚用のパワードスーツはまだ?」と別の乗り物を期待する声や、「この技術を応用して鮭に空を飛ばせたら、やはり生まれた川に帰るのかな」といったコメントも見られた。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)