殺人容疑で誤認逮捕された男性が「イタズラかと…」 悲惨な経験を経て訴訟を検討
無実なのに、凶悪犯として写真が拡散。「ぶっ殺す」という脅迫メッセージも次々と…。
■取り調べを受けるはめに
署に到着後、男性は「女性を殺しましたか」といった質問を数時間にわたって受けた。「自転車はどこですか」とも聞かれたが、そもそも自転車に乗らない男性は「持っていません」と答えるしかなかった。
男性は監視カメラの映像があることを警官に聞かされたが、その時間には街で買い物中だったという。車で店まで送った友人夫婦も「男性の話にウソはない」と認め、店の防犯カメラにも男性が映っていたことから容疑が晴れた。
■SNSの写真拡散で窮地
誤認逮捕だったにもかかわらず、「女性を殺した犯人」として男性の個人情報が拡散。多くのSNSユーザーが「凶悪な殺人犯」として男性の写真をシェアしたため、それを信じた多くの人が「ぶっ殺す」という脅迫メッセージを続々と男性に書き送っている。
評判を傷つけられ苦境に陥った男性は、警察を訴えることを検討中だとメディアに明かした。
何も悪いことをしていないのに、いきなり容疑者として逮捕されてしまったとしたら…。男性の経験を報道で知った人たちからは、「SNSのせいで悪評はもう覆せない」「警察は捜査しただけ、責められない」という声があがっている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)