泥酔した父親が9歳息子を絞殺 携帯電話を探せと命じ「モタモタして腹が立った」
事件を目撃し、祖父に事実を告げたのは容疑者の4歳の娘。殺された少年の妹だった。
家庭内で、絶対的な権力を握っていると言われるインドの父親たち。横暴な人格やアルコール依存などがあると、家族に悲劇をもたらすことも少なくない。ある家庭で起きた殺人事件の話題を『Times of India』『Times Now News』などが報じている。
■「携帯電話を探せ」
インド・ウッタルプラデーシュ州のメインプリ地区で11日の夕方、9歳の息子ミトゥンくんの首を絞めて殺害したとして、父親のムケッシュ・バサム容疑者が逮捕された。
警察の取り調べに対し、ムケッシュ容疑者は「酒に酔って携帯電話を見つけられなくなり、子供たちに『探せ』と命令した。モタモタしてまったく探せないミトゥンの様子に腹が立った」などと供述したという。
■容疑者の父親が通報
この事件の目撃者は、ムケッシュ容疑者の娘でミトゥンくんの妹であるパラクちゃん(4)だった。祖父に「お父さんが首を絞めたらお兄ちゃんが倒れ、動かなくなった」と話したという。
これにより祖父が警察に通報。事件について話すと、「息子はひどいアルコール依存症で、誰もが手を焼いていた」と添えていた。
■母親は他の子供を連れ家出
目の前で兄のミトゥンくんが父親に絞殺されたという事実に、パラクちゃんは精神面でのケアが必要な状態となっている。
しかし今から8ヶ月前、この兄妹の母親であるヴィジャイ・クマリさんは6人の子供のうち4人を連れ、パンジャーブ州に転居していた。ムケッシュ容疑者の酒癖の悪さが原因で、夫婦げんかが絶えなかったことがわかっている。
■泥酔した父親が娘を襲う例も
インドのタミルナードゥ州では少し前、16歳の少女が泥酔した47歳の実父から性的暴行を受けそうになる事件が発生。大声をあげたため隣人が駆け付け、きわどいところで少女は救われた。
その後、帰宅した母親は事件について知りショックを受けたが、迷うことなく警察に通報。父親は警察へと引き渡され、逮捕されたという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)