結婚44年のおしどり夫婦がコロナ感染 夫の死から10秒後に妻も死去

新型コロナに感染した高齢のおしどり夫妻。しだいに自力呼吸ができなくなり、最期は手をつなぎこの世を去った。

ホスピス・入院・患者・病院

今もなお新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、仲良く暮らしていた高齢の夫婦も感染し重症化した。ふたりがワクチン未接種だったこと、また親族の多くもコロナ感染していたことを、『People』などアメリカのメディアが報じた。


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■子供の頃に知り合ったふたり

アメリカ・ニューハンプシャー州で暮らしていたビル・スチュアートさん(73)と妻キャロルさん(69)は、小さい頃からの知り合いで、大人になり恋に落ち、1年間の交際期間を経て結婚。その後44年に渡り幸せに暮らしていた。しかし、昨年末に夫婦そろって新型コロナウイルスに感染してしまった。

クリスマス休暇が原因で家庭内感染が広がっていたとみられ、親族のうち実に8人が陽性に。ワクチン未接種だったビルさんとキャロルさんは重症化し、入院を余儀なくされた。

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■夫の死から10秒後に妻も…

医師らも懸命に手を尽くしたが夫婦ともに自力で呼吸できなくなり、生命維持装置が必要になった。その後も弱る一方のふたりを支えていた医師団は、「助かる見込みはない」と判断。12月30日には同じ病室にふたりを移し、見送ることにした。

このとき家族はビルさんの手をとり、隣りで眠るキャロルさんの手に重ねた。その直後にビルさんは死亡し、約10秒後にキャロルさんも息を引き取った。

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■「ワクチン接種を」と呼びかけた娘