ワクチン拒否し感染を隠した友人と接し… がんサバイバー女性が無念の新型コロナ死
女性は体力や免疫力が弱まっていたなか、友人の無責任な行動により、新型コロナウイルスに感染した。
がん治療中、あるいはサバイバーの人たちは免疫抵抗力が下がっていることが多いため、新型コロナウイルスに感染したら重症化しやすいといわれる。このパンデミックでは、積極的にワクチン接種を受けた人も多いという。
アメリカでは、1人のがんサバイバーが無念なかたちで新型コロナウイルスに命を奪われてしまった。『WXYZ-TV』『WKBN-TV』など多数の地元メディアが伝えている。
■健康には気を付けていたが…
アメリカ・オハイオ州に暮らし、ワクチン接種を済ませていたバーブ・バルトロビッチさん(82)。彼女は血液のがんのサバイバーだった。
バーブさんは、健康に関してあらゆることに人の何倍も気を付け、人混みを避けるなどして新型コロナウイルスを寄せ付けまいとし、ワクチンも積極的に接種してもらっていたという。
■トランプ大会に誘われて
それでもバーブさんの交際範囲の全員が、「ワクチン肯定派」だとは限らなかった。
ある女性の友人はワクチンをかたくなに拒み、1回も接種していなかったなかで新型コロナウイルスに感染した。しかし、ほとんど症状らしきものが現れなかったこともあり、友人同士のトランプ大会に参加。そこに誘われたバーブさんも、喜んで参加したのだった。
■あっという間に重症化
ところがその後、友人と一緒に過ごしたバーブさんも新型コロナウイルスに感染。ただちに入院したが重症化し、2021年12月21日に帰らぬ人となった。
ミシガン州に暮らす孫娘のローレン・ナッシュさんは、地元メディア『WXYZ-TV』の取材に「祖母はワクチン接種を受けていましたが、免疫力が低下していたのです。そのとき集まった人たちの誰が感染していたのかは、検査ですぐにわかることです」と話している。
残された4人の子供と10人の孫たちは、悲しみに暮れるとともに、その友人に対し腹立たしい気持ちでいっぱいだという。
■接種を拒みつつ外出する人々
バーブさんの友人は、ワクチン接種を拒みながら、あれこれ楽しみたいと外に出ては人と交わり、自分の体内に潜んでいる目にも見えないウイルスをまき散らしていた。
ローレンさんは「そういう人の存在に、ひたすら恐怖を覚えます。その無責任な行動が、体力や免疫力が弱まっている人にとってどれほどの脅威となるか、もっと考えてほしかったです」と涙ながらに語っている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)