「コミケ99」でコスプレイヤーの股間狙う“ローアングラー” 記者の直撃に…
コミケコスプレ広場の秩序乱す「ローアングラー」。今回のコミケでも彼らの姿が…。
12月30日、31日の2日間、東京ビッグサイトでオタクの祭典「コミックマーケット99」(以下、コミケ)が開催された。コミケといえばコスプレ広場が一つの名物だが、毎回コスプレ広場の秩序を乱す悪しき「ローアングラー」たちはその時…。
■会場に潜むローアングラー
コスプレ会場で近年跋扈しているローアングラー。大きくわけると2種類おり、自分の欲望のために下着が覗けそうな低い位置(ローアングル)から写真を撮ろうとする一般人と、同じく下着や股間の動画を撮影するため現場入りしている業者系ビデオカメコのことを指す。先に言うと今回前者の一般人ローアングラーは見られなかった。
問題なのは後者の業者系ローアングラー。一般参加で入場している動画撮影グループで、無断で股間や胸元などをアップで撮影し、その映像をつなぎ合わせネットの動画サイトやDVDソフト化して売りさばいている輩である。普段はレースクイーンやコンパニオンが登場するイベントに出没しているが、コミケにも連中は現れる。
記者がこれまで目撃してきたのは固定で毎度現地入りしている5~6名の集団。コスプレ広場はコスプレイヤーと一般カメラマンの交流の場だが、彼らはサングラス着用、深めの帽子と、いかにもわが身を潜ませんとする服装が特徴で、もちろん撮影後の挨拶や会話などコスプレイヤーに認知されようとする行動を一切しない。
■囲み撮影に大挙
そもそも装備がほかのカメラマンとは違う。写真撮影機材を持つカメラマンが会場の大半を占める中、連中が持っているのはもっぱらビデオカメラ。今回のコミケでも、撮影待機の行列に並びながらコスプレイヤーの胸元や股間めがけて撮影し、自分の順番が回る前に列を離れるヒットアンドアウェイ戦法が散見されていた。
また、一人のコスプレイヤーを中心に半円を描いて一斉撮影をする通称「囲み撮影」はコミケでよく見られるが、これこそローアングラーが待っている瞬間。モデルの隙を狙ってビデオを回せる好機であり、あえて「列だと時間がかかるので囲みにしませんか?」と言葉巧みに交渉するローアングラーのネゴシエーター役も存在している。
囲みになれば一気にグループが集結。1人が前かがみのポーズをとらせ、後ろ側にいる相棒が尻をどアップで撮影するのは常套手段。今回のコミケでは感染防止、さらに人数減少のため囲み撮影がほぼ発生していなかったが、通常開催に戻ればこの光景は珍しいものではなくなる。