職場でのおならを注意された弁護士が同僚を告訴 裁判所の見解は…
繰り返されるおならに同僚はウンザリ。一方で、当の本人にはどうしてもおならを我慢できない理由があり…。
「職場でのおならを止めるよう」繰り返し求められていた弁護士の男性が、尊厳を侵害されたとして同僚や職場を相手に訴訟を起こしたと『The Irish Times』『The Guardian』などの海外メディアが報じている。
■職場で繰り返されるおなら問題
イギリスで上級法廷弁護士として働いていたタリック・モハメッドさんは、同僚のポールさんからオフィスでのおならを止めるよう、再三にわたって注意されていた。
静かな部屋で繰り返されるおならの音にうんざりしていたポールさんに「どうしても(おならを)外ですることはできないのか」と質問され、「できない」と答えたタリックさん。しかし、どうやらそれには事情があったようで…。
■どうしてもおならを止められない理由とは
タリックさんの主張によると、彼のおならは当時服用していた心臓病の薬の副作用として出てしまっていたようだ。確かに、自分の意志に反しておならが出てしまうのであれば、止めようがないという説明も理解できなくはない。
同僚の要求に納得できなかったタリックさんは自身の尊厳が侵害されていると感じ、職場でのいじめや病気による障害差別で、裁判所に訴えを起こすことにした。
■裁判所の判断は…
しかし裁判所は「タリックさんが訴える不平の多くは彼の持病による弊害とは無関係で、あるいは、彼の過剰反応に起因するものである」として、彼の訴えを破棄。
審査員団の1人は「小さなオフィスで繰り返しおならが引き起こされる場合、それを指摘することはそれほど不合理なことではない」とコメントし、おならの被害者であるポールさんへの理解を示していた。
■おならより許せないのは…
今回タリックさんの訴えは不発に終わってしまったが、実際のところ人前でおならをすることはどれくらい嫌がられるものだろうか。
しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,352名を対象に「鼻水をたらしている人とおならをした人」どちらが許せないかを調査したところ、64.5%の人が「鼻水のほうがイヤ」と答えている。
直接影響のない他人の鼻水と比べて臭いが伝わるおならのポイントが低めなのは、やはり生理現象だから多目に見るという人が多いのだろうか。とはいえ、人前であまりに堂々とおならをするのも考えものである。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)
調査期間:2016年2月20日~2016年2月24日
対象:全国20代~60代の男女1,348名