「世界一肥満な女の子」が見違えるほどの美少女に 意外な問題も残り…
大減量に成功した少女。未だ残る問題に向き合う姿に「健康のため、強い意志で食欲に打ち勝って」と応援の声も。
かつて「世界一太った女の子」と呼ばれていた、アメリカのある女子小学生。このたび190㎏あった体重から145kgのダイエットに成功し見違えるほどの美少女になったと、イギリスの『The Sun』や『DAILY NATION TODAY』が報じている。
ただし、喜びも束の間。ある問題に直面しているという…。
■日々10,000カロリーを摂取
大減量が話題になっているのは、アメリカのテネシー州・ノックスビルに住む8歳のジェシカ・ゴードちゃん。
病的な肥満症だった彼女は、かつては2時間おきに空腹を訴え、そのたびにスナック菓子や軽食を口にしていた。一日の食事は15個のハンバーガーにくわえ、チップスやパン、チョコレートなど。総摂取カロリーは10,000カロリーにも及んでいたという。
■空腹でかんしゃく
ついに体重が190kgにもなり、ジェシカちゃんは「世界一太った女の子」と呼ばれるようになってしまった。
母親のキャロラインさんは、メディアに「空腹になったときに食べ物がないと、娘はかんしゃくを起こして大変でした。だから手の届く場所に軽食を置き、いつでも食べられるようにしてしまったのです」と反省の言葉を語っている。
190kgもの巨体を脚でしっかり支えられず、ゴロゴロと床を転がりながら移動していたジェシカちゃん。ある日、呼吸困難に陥り、危険な状態で東テネシー小児病院へと搬送された。
■145kgもの大減量に成功
当時について、キャロラインさんは「私は子供の命を危険にさらす、とんでもない間違いを犯していたのです。『完璧な親など存在しない』と自分に言い聞かせながらも、罪悪感でいっぱいでした」と話している。
その後、児童保護サービスが介入し、ジェシカちゃんはバージニア州にある肥満クリニックに転院した。
そこで厳格な食事療法と運動プログラムを受け、ジェシカちゃんは145kgもの減量を成し遂げ、余分な皮膚9kgを切除する手術も受けたという。
■歩行はいまだに困難
「誰だか全く分からないほど綺麗になった」と周囲からも褒められ、「娘の努力を誇りに思います」と話すキャロラインさん。子育て・食育教室に参加することになり、ジェシカさんの食事を日々しっかり管理するようになった。
ジェシカちゃんは現在バランスの取れた食事を日に3度食べ、間食は禁止。強く湧き上がってくる食欲と闘い、大好物を我慢する日々が続いているという。
だが問題はまだ残っている。長年の肥満のせいでジェシカちゃんの骨格は歪み、下半身の骨の変形で今でも歩行が困難だ。これからも理学療法を受けに週5回、辛抱強く通わなければならないという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)