リサイクルが縁で北海道の運送会社がカシューナッツ栽培 ふるさと納税でも人気に
家財類の不用品輸出が縁で、北海道の運送会社がカンボジアでナッツ栽培加工の新規事業に進出。
■現地スタッフの力が必要
「この木が育って、日本人に食べてもらいたい」。同社HPで、苗木を指差し、満面の笑みで日本の消費者にアピールするカンボジア人スタッフ。
選別、蒸し焼き、殻割り、ロースト、異物チェック、薄皮の取り除き作業…。手の込んだ作業だけに、木の実を熟知する地元農家らスタッフの存在は欠かせない。
■日本とカンボジアの田舎を元気に
「のんびりし、温かく、誠実」。こんな国民性を肌身で知る近澤社長は、加工技術の未発達ゆえ、同じ生産国である隣国ベトナムの商人から、原料として超安価で買い叩かれる現状が歯がゆい。
貧困が根強く残るカンボジア農村の姿を、人口減少で田舎の疲弊が深刻化する北海道、ニッポンの現状と重ね合わせ、ナッツを通し「日本とカンボジアに元気を」との願いも滲む。