女性用ひもパンで鼻と口を覆い搭乗した男 マスク着用義務違反で強制降機に

機内ではその後、乗務員の威圧的な対応に不満を抱いた数名が、男性を追うように飛行機を降りてしまった。

2021/12/28 06:00

飛行機・旅客機・機内

家族連れが増えるこの時期の旅客機に、口と鼻を女性用のセクシーな下着で覆った男が搭乗してきた。その行為は周囲の乗客乗員を不快にさせ、あっけなく降機を命じられたという。『NBC News』『abc News』『NEW YORK POST』ほか多くのメディアが報じている。


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■奇妙なマスクの正体は…

12月15日、アメリカ・フロリダ州のフォートローダーデールからワシントンD.C.に向かうユナイテッド航空の旅客機に、マスクがやけに目立つ男の客が乗り込んだ。

機内の安全に関する説明が始まると、乗務員は彼の真っ赤なマスクに目を奪われたという。近くの乗客が撮影した動画が公開されているが、そのマスクは逆三角形で、ゴムの部分は長いひも。正体は、女性用のセクシーな「ひもパン」だった。

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■鼻と口を覆えばマスクに…?

男性はフロリダ州ケープコーラルのアダム・ジェンさん(38)。女性の乗務員に「マスク着用義務を守って」と注意されると、「私はその着用義務に抗議している。

鼻と口を覆っている以上、これだってれっきとしたマスクだ」と主張。しかし降機を促されると、素直に席を立った。

ジェンさんはその後に地元メディア『WBBH-TV』の取材に応じ、「マスク着用義務がいかに不条理かを彼らにわからせるため、こちらも不条理なことをしてみせた。それが一番だと思ったんだ」と話している。

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■マスク着用義務に徹底抗議

ジェンさんは「私は活動家。マスク着用義務には全く納得がいかないため、徹底抗議している。あのローザ・パークスさんのようにね」とも話した。

ローザ・パークスさんとは、1955年にアラバマ州の路線バスで「黒人は席を立ち、白人に譲りなさい」と命じた運転手に逆らって逮捕された女性。その後も黒人の権利向上のために尽力した、公民権運動活動家だ。


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■数名もボイコットの降機

さらに驚くようなことを、フロリダ州のメディア『Fox4 News』が伝えている。

ジェンさんが去った機内では、「乗務員は一方的で威圧的だ」「私もマスク着用義務にはうんざりだ」などと乗客の数名が怒りをあらわにし、ボイコットとして次々と飛行機を降りてしまったというのだ。

現在、ジェンさんの行為については当局が審査を行っているが、場合によってはユナイテッド航空のブラックリストに入る可能性があるという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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