「がんで死ぬ夫に赤ちゃんを会わせたい」 女性が予定日待たず帝王切開で緊急出産
赤ちゃんを産み、夫を見送った女性。その姿に、医師や看護師は涙を流した。
死の瞬間が迫る夫に、赤ちゃんを見せてあげたい。そう考えた妊婦に医師たちも協力し願いを叶えていたことを、『People』などアメリカのメディアが報じた。
■余命を宣告された夫
アメリカ・コネチカットで暮らす女性(28)が、SNSを更新。第2子の緊急出産、その直後に訪れた夫との永遠の別れについて書き込んだ。
女性の夫は末期がんを患い余命数ヶ月と宣告されていたが、11月下旬に病状が悪化。「数ヶ月はもちそうにない」「余命は数日でしょう」と医師に告げられた女性は、「このままでは第2子を夫に会わせてあげることができない」と考え苦悩した。
出産予定日まで、あと3週間。焦った女性は夫と同じ病院に入院し、医師と相談したうえで陣痛促進剤を使い赤ちゃんを産むことにした。
■容体急変で緊急帝王切開
促進剤を使用し出産する準備を整えたが、今月2日に入ると夫の容体はさらに悪化し危篤に。
数日どころか「数時間しかもたない」「ご主人に赤ちゃんを会わせるなら帝王切開しか手がありません」と医師に告げられたため、女性は「すぐに手術してください」と医師にお願いした。
その直後に女性は緊急帝王切開手術を受け、赤ちゃんを出産。医師たちはすぐに夫の病室へ走り、新生児を胸の上にそっと置いて「無事に生まれましたよ」と知らせた。