高さ2mの巨大な巣を自宅で見つけた夫婦 ミツバチ8万匹を「引っ越し」させる
家主である夫婦が取った対策は、ハチの駆除ではなかった。捕獲したハチは養蜂場で働くことに…。
これだけの大きさになるまでには、どれほどの時間を要したのだろうか…。アメリカ・フロリダ州の民家から人間の背丈を超える巨大なハチの巣が見つかったというニュースを、『Washington Post』や『People.com』などの海外メディアが報じている。
■壁1枚隔てた向こう側に…
フロリダ州セントピーターズバーグに住むダングラハムさんとステファニーさんの夫婦はこのほど、自宅のシャワールームの改装工事中に壁の裏に作られた巨大なミツバチの巣を発見した。
壁に沿うようにして作られた巣の高さは、成人の平均身長をゆうに超える210センチ。中に住むミツバチの数は推定8万匹、巣ではおよそ50キロ近いハチミツが作られていたという。
■駆除ではなく引っ越しで対処
夫婦は数年前から、家に住むミツバチの存在には気がついていた。一度はシャワーの近くに設置された巣を撤去したものの、その後も家の中からハチの姿が消えることはなかったという。
そのため今回の改装工事にあたっては、あらかじめ「ハチの引っ越し業者」に連絡。ハチたちの駆除を望まなかった夫婦は、彼らをどこか別の新天地へと逃がすことにした。
■捕獲にかかる時間にも驚き
夫婦がコンタクトを取った『How’s Your Day Honey』は、ハチの駆除ではなく「引っ越し」を専門に請け負う業者。捕まえたミツバチは、地域にある養蜂場に移されることとなる。
彼らのFacebookにはこの時の様子がタイムラプス動画で公開されているが、やはり8万匹ものミツバチの大群を捕獲するのは容易ではないようで、作業完了までは5時間もの時間を要していた。
■ミツバチは欠かせない存在
How’s Your Day Honeyの代表であるエリシャ・ビクスラー氏によれば、フロリダ州ではこの時期でもまだまだ暖かいため、こうしたハチの巣の目撃例は少なくないという。
家に巣を作られてはかなわないが、ハチミツ作りのほかにも多くの農作物の受粉を媒介するなど、ミツバチは人間にとっても重要な存在である。引っ越し先の土地では誰にも気兼ねすることなく、巣をハチミツでいっぱいにしてほしいものだ。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)