ホテル従業員が明かす客からの珍リクエスト 「ホグワーツ行きの列車に乗りたい」
日々たくさんの客と接するホテルの仕事。刺激的な経験も含め、強いやりがいを感じているという。
ホテル勤務歴15年という女性が、このほど「お客様とのおもしろすぎるエピソード」を暴露し、話題を呼んでいる。イギリスの『The Sun』など海外メディアが報じた。
■かわいいリクエストもあれば…
欧米を中心に、世界に展開する大手ホテルチェーンのTravelodge(トラベロッジ)。
そのひとつであるトラベロッジ/ロンドン・セントラル・シティ・ロードに15年間にわたり勤務し、現在では支配人を務めるエヴァ・ロストカさん(39)が、これまでにゲストから受けた珍リクエストを明らかにした。
例えば「子供が泳いでいるプールに魚を入れてほしい」「パンダと一緒にアフタヌーンティーをとりたい」といった要望があったそうだが、これらは不可能であっても、まだかわいらしい部類だという。
■できないことには「NO」
エヴァさんは「私たちは可能な限りお客様の望みを叶え、それらを超えるものを提供するのが仕事です」と話す。
だが「午後10時に流れ星を流してほしい」「カモメに歌をうたってほしい」といったリクエストも多く、その場合は期待に沿えないことをはっきりと伝えるという。
■真剣にリクエストする人も
最近では、あるビジネスマンが「上司がチェックインしやすくなるよう、ここの屋上にヘリポートを造ってほしい」と簡単そうに言ってきたそうだ。
ヘリポート設置の申請は大がかりなもので、運航者、航空局、所轄消防署、関係省庁の許可が必要。ホテルの一存で決められるものではないという。
またロンドンを旅行していた一家の父親は、わが子のために「キングズ・クロス駅からホグワーツ魔法魔術学校に行く列車に乗ってみたい。『9と4分の3番線』というプラットホームにはどのように行くのか」と真顔で質問。
エヴァさんは『ハリー・ポッター』に登場する架空の駅と列車であることを、やんわりと伝えたそうだ。
■ペットの逃走や高級車の盗難も
ホテルには、忘れ物や落とし物にもさまざまな珍エピソードも。
エヴァさんは「アントとデックという私のアルパカ見ませんでしたか?」「今年65歳になる盆栽がなくなった」「駐車場に停めていたアストン・マーチンが消えた」といった、珍しいペットの逃走や高級車の盗難の訴えを、数えきれないほど聞いているという。
しかしエヴァさんは、「大変な仕事ではありますが、お客様とのそんなやりとりには楽しいこともいっぱいです。おかげでここ15年間、一度も退屈だと思ったことはないんですよ」と語っている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)