3人全員で出生証明書に「親」と記すため 20年経て再び法に挑む同性カップルたち

凍結した受精卵で、体外受精に踏み切った男性3人。父親鑑定はせず、全員の名前を出生証明書に載せたいという。

2021/12/21 17:40

出生届,名前

21年前、体外受精で代理母から生まれた子供の両親として、同性で初めて出生証明書に名を連ねた男性2人。今度は新たな婚約者と、元パートナーとの同性3人で、出生証明書に名を連ねることになるかもしれないとして、注目を集めている。『Mirror』『The Sun』など海外メディアが報じている。


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■史上初「親1」と「親2」

バリー・バルローさん(51)と、その元パートナーのトニーさん(56)は、1999年にヨーロッパで初めて、男性同士で代理母出産を叶えたカップルである。

子供が無事に生まれると、2人は出生証明書に『父母』ではなく『親1』『親2』として記載してもらうため、裁判を開始。

そして2000年、LGBTQIA+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング、インターセックス、アセクシュアル)にとって歴史的な勝利を収めた。

2019年に2人は別離したが、アシスタントであり娘の元彼氏であったスコット・ハッチンソンさん(26)と、再び子供をもうけたバリーさん。スコットさんの「子育てがしたい」という希望にこたえ、再度の代理母出産に踏み切ることになった。

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■年の離れた五つ子と双子

今回、代理母の胎内に3つの受精卵が移され、全員が無事に育てば、来年にイギリスで三つ子が生まれる予定だという。

3つの受精卵のうち2つは、22年前に凍結されたバリーさんもしくはトニーさんの精子を使い、体外受精によって生み出されたものだ。この時に同時に作られた他の受精卵は、すでにバリーさんとトニーさんの子供たちとして、この世に生を受けている。

そのため今回生まれてくる三つ子のうち2人は、バリーさんとトニーさんの5人の子供たちのうちサフロンさん(22)、アスペンさん(22)、オーランドさん(17)の3人と、年の離れた五つ子になる。

そしても三つ子のうちもう1人は、2019年に凍結されたトニーさんかスコットさんの精子による受精卵で、現在は生後15ヶ月のバレンティノちゃんにとって、双子のきょうだいになるという。

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