テイラー・スウィフトのイベントで100名超が新型コロナ感染 オミクロン株も

長いことコロナをうまく抑え込んでいたオーストラリアだが、現在の感染者数はほぼ垂直の右肩上がりだ。

2021/12/18 18:00

新型コロナウイルス・COVID-19・SARS-CoV-2

新型コロナウイルスの感染拡大を、長いことうまく抑えてきた印象があるオーストラリア。だが8月下旬からは、かなりの右肩上がりで新規感染者が急増しており、さらにオミクロン株も確認されている。

そんな中、なんと世界的人気歌手のテイラー・スウィフトのイベントが、スーパースプレッダーになってしまったという。


関連記事:オミクロン株感染の子供に発疹 これまでの変異株と異なる症状に専門家が注意喚起

■シドニーのファンが結集

問題のイベントは12月10日、オーストラリア・シドニーのMetro Theatre(メトロシアター)で開催された「On Repeat:Taylor Swift Red Party(オン・リピート:テイラー・スウィフトRedパーティー」。

おなじみのヒット曲ほかを存分に堪能するイベントだといい、会場には若い女性を中心に大勢のファンが詰めかけたと『NEW YORK POST』『NBC News』ほかが伝えている。

関連記事:サバンナ八木、オミクロン株拡大で生放送中に本音吐露 「もう限界」

■「ただちに検査と隔離を」

ところがその後、このイベントが原因で100件を超える新型コロナウイルス新規感染者が確認され、一部はオミクロン株であることをニューサウスウェールズ州保健当局が発表。

「入場者や関係者はただちにPCR検査を受け、陰性であっても隔離生活に入るように」と強く命じた。

これに背いた者には罰金が科され、個人では日本円にして約11万円から最大で56万円まで、法人では約56万円から最大で113万円までの支払いを命じると示されている。

関連記事:南ア渡航歴ない医師が帰国数日後にコロナ陽性 英国でオミクロン株感染を確信

■入場者は約600名

『Red』はテイラーが2012年10月にリリースし、米ビルボードチャートで何週間も首位を独走した大ヒット・アルバム。

テイラーは、そのなかに収録しきれなかった曲も含め、全30曲を改めて再レコーディングした『Red (Taylor’s Version)』を先月中旬に発表しており、イベントはそれをファン同士で楽しむ趣旨のものだった。

入場者数は約600人。幸いテイラー自身は参加していないという。


関連記事:劇団ひとり、欧州のワクチン義務に持論 「足並み揃えないといけない」

■ここにきて感染者数が激増

現時点で約246,800人の新型コロナウイルス感染者と、2,100人を超える死者を出しているオーストラリア。欧米諸国に比べればうまく抑え込まれていると言える数字だが、オミクロン株も加わった現在の感染者数は、グラフを見る限りほぼ垂直の右肩上がりだ。。

各保健当局はクリスマスを間近に控えた今、スポーツや音楽など、大勢の人が集うイベントの開催をとりやめるよう強く訴えかけている。

・合わせて読みたい→オミクロン株感染の子供に発疹 これまでの変異株と異なる症状に専門家が注意喚起

(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

【Amazonセール情報】ココからチェック!