スマートウォッチの電池膨張で負傷5名が集団訴訟 ゴルフ中に流血の男性も

発煙・発火や画面の交換が必要となれば、修理金額は大変なものになる。まずは膨張についての知識と正しい判断を。

2021/12/16 06:30

スマートウォッチ

どのようなデバイスも、バッテリーの劣化には要注意。これはもはや常識だが、それで大けがするとなると、設計上の安全性に関する問題も無視できなくなってくる。

アメリカで9日、スマートウォッチのせいで危険な目に遭ったという5名のユーザーが、メーカーを提訴した。『NEW YORK POST』『Mail Online』など英米のメディアが続々と報じている。


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■5名が集団訴訟を

このほどアメリカに暮らすスマートウォッチのユーザー5名が、メーカーを相手取り集団訴訟を起こした

カリフォルニア州の連邦地方裁判所に提出された文書には、「シリーズ7を除くすべてのスマートウォッチに、人身傷害を引き起こす設計上の欠陥があり、皮膚を傷つけ、ときには重傷を負わせるリスクをはらんでいる」などと記されている。

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■ゴルフ場でダラダラと出血

特に注目されるのは、その1名であるアラバマ州在住のクリス・スミスさんの事例。

ゴルフ場でカートに乗っていたところ、スマートウォッチ(シリーズ3)がぱっくりと割れ、薄く鋭いガラスが飛び出して腕に長さ3センチ、深さ1センチほどの亀裂が入り、傷ついた血管からダラダラと流血する写真が提出された。

5名は「こうした被害に、誠意をもって補償してほしい。弁護士費用を負担し、損害賠償金を支払い、購入費の払戻しにも応じるべきだ」と主張している。

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■設計上の欠陥を指摘

5名はまた、メーカーのサポートセンターにはやけどや発疹をはじめ、これまでも同様のトラブルに関し、数々の質問やクレームが寄せられていたという事実にも言及。

「彼らはその問題を十分認識していながら、誠実に対処しているようには見えない。バッテリーの膨張は予想されていたであろうに、なぜ本体と画面の間に十分なスペースを作らなかったのか」と批判も添えている。


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■厚みや浮き上がりを感じたら…

膨張する原因は、越年で劣化してきたリチウムイオン電池内部に発生するガスのせいだが、補償サービスに加入していると無償でバッテリー交換のサービスを受けられることもあるため、まずは保証の期間や範囲の確認が必要だ。

また、発煙・発火や画面の交換が必要となれば、修理金額は大変なものになる。いずれにせよ、どのユーザーにも膨張に関する正しい知識と判断、そしてバッテリー交換の迅速な相談や交換が求められるようだ。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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