『The W 2021』への感想が荒れた理由 審査方式の限界か
オダウエダの優勝に終わった『THE W 2021』への感想が、荒れた理由を分析。
■審査への心情の邪推
1票も入らないという結果はおかしいことになるからか、ウェブ上では、最終決戦のオダウエダへの票は、実質的な、Aマッソと天才ピアニストの対決に対し、票を入れても影響のないオダウエダに入れた票だったのではないかという見立てもある。
特に、Aマッソと親交のある審査員である田中と笑い飯の哲夫は、Aマッソに対するひいきを避けるために、オダウエダに投票することで、審査を託し、かつ、オダウエダの無票を防ぐ意味合いを理解することが可能。
■審査方式の限界
そのような心情を探られてしまうほどに、今回の『The W』の審査は荒れた。真実はどうあれ、今回の騒動で『The W』の審査方式に対し、点数で評価しない審査システムと、ブロックが分かれ、盛り上がりが集中してしまうことへの反省が余儀なくされるだろう。
結局のところ、お笑い賞レースの審査方式は、ブロック分けをせず、点数で評価する、勝ち抜き式でない一般的なものが推奨される。審査方式で、お笑い賞レースがオリジナリティを出そうとすることに、無理があるのだろう。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)