男たちが万引き容疑かけ衣服をはぎ取り… 女性4名が裸で引き回しの人権侵害に
女性たちは警察の事情聴取に、「万引きなど犯していない。突然ぬれぎぬを着せられた」と主張している。
少女を含む4名の女性が来店した際に万引きを疑い、取り押さえて衣服をはぎ取り裸にした男たち。そんな事件がパキスタンで起きていたことを、同国の『The Express Tribune』などが伝えている。
■裸で1時間市内を引き回し
6日午前10時半過ぎ、パキスタンの北東部に位置するパンジャブ州のファイサラーバード市で、10代の少女1名と成人女性3名がある店を訪れたところ、万引きを疑う男たちにより取り押さえられた。
4人は男たちに棒や手で殴られ、衣服をはぎ取られると、1時間にわたり市内をぐるぐると回る“パレード”に連れて行かれた。彼女たちが「体を隠す布を」と泣いて訴えると、男たちはさらに棒で叩くなどし、とても近寄れる者はいなかったという。
■動画拡散による性暴力
屈辱的な姿にされ抵抗する女性たちの様子を録画していた者は多く、動画はSNSを通じて瞬く間に拡散。直接ふるった暴力ではなくても、女性としての尊厳や人権を著しく侵害する性暴力となった。
パンジャブ州警察はさっそく捜査を開始し、7日には主犯格の5名が逮捕された。彼らの身柄は現在、ファイサラーバード市のミラットタウン警察にあるという。
■主犯格以外も起訴へ
パンジャブ州警察はその後、衣服を脱がす行為に加担した者、パレードをはやし立てた者、屈辱的な写真や動画を撮影した者など、さまざまな情報を収集した。
「主犯格の5名のほかにも数名の身柄を拘束した。この事件に関与したとみられるすべての男が起訴され、裁判にかけられるだろう」と述べている。
近年、「ここはとんだ無法地帯。警察がまるでその機能を果たしていないからだ」と批判されているパキスタン。それだけに、警察も国民の信頼を取り戻そうと必死な様子だ。
■「万引きしていない」と女性たち
一方で、女性たちは警察の事情聴取に「万引きなど犯していない」と主張している。
廃棄処分品を集めるためバワチャク市場に来ていたなか、喉が渇いてある店で飲料水を買おうとしたところ、1人の男が寄ってきて「盗む気だろう」と決めつけ、大声で他の男たちを呼び集めた。
衣服をはぎ取る行為が計画されたものであった場合、男たちは窃盗のぬれぎぬを着せるターゲットを待ち伏せしていたと、考えることもできるという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)