バスケ試合で元NBA選手の15歳娘が暴力行為 「殴れ」と指示した母親を起訴

試合中にとんだ暴力行為を働いた15歳の女子選手。その父親は、なんと元NBA選手だった。

2021/12/13 10:00

女子バスケットボール

子供たちのスポーツの試合観戦にひたすら夢中になる保護者たち。しかし、過激なやじや罵倒の言葉が飛び交うのは見ていて気持ちのよいものではない。

アメリカ・カリフォルニア州で最近、ユース女子の選手が相手チームの選手に暴力をふるい波紋を広げていたが、なんと母親が逮捕されたという。『WGN-TV』『NBC Los Angeles』など同州のメディアが報じている。


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■暴行事件として警察も動く

事件は11月7日、カリフォルニア州オレンジ郡のガーデングローブで開催された、13歳から16歳までを対象とするユース女子バスケットボールの大会で起きた。

試合の主催者で、南カリフォルニアのユースバスケットボールチームで組織されるAVAC Unitedは、その選手の年齢を考慮し、氏名を非公開とするも追放を決定。警察も調査を開始していた。

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■ラリアットを相手選手の首に

観客席から撮影された動画が警察とメディアに提出されたが、その映像によると、黒いユニフォームを着た15歳の女子選手は、コートを向かって右方向に小走りし、相手チームのローリン・ハム選手(15)の真横に並んだ瞬間に暴行を働いている。

それは、有名プロレスラーのスタン・ハンセンが得意技とした「ラリアット」を思わせるもので、真っすぐに伸ばしたまま振り回した肘が喉付近食い込み、ローリンさんはその場に転倒。首を痛め、脳震盪を起こしていた。

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■直前の転倒で逆恨み

加害者の選手はその直前、ジャンプシュートを放っていたが、着地の際にローリンさんの足を踏み、バランスを崩して転倒。それに腹を立てていると、母親が応援席から「一発殴ってやれ」とやじを飛ばしていた。

その証言を得たうえ、選手も「母親に指示されたから」と話していることから、オレンジ郡地方検事局は9日、母親のラティラ・ションティ・ハント(44)を起訴したと発表。裁判で有罪判決なら、最高で懲役1年の実刑判決が下る可能性があるとしている。


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■父親は元NBA選手

アメリカでは、わが子のスポーツの試合を応援する保護者がひどく興奮することがあり、相手チームを罵倒し、ミスをあざけり笑い、下品なやじまで飛び交う様子は以前から問題になっていた。

この事件を起こした選手の父親であるコーリー・ベンジャミンさんは、なんと元はプロバスケットボールNBAの選手。ローリンさんとその家族に謝罪するとともに、妻や子が品格やスポーツマンシップに欠けていたことを「情けない」などと述べている。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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