教授考案の「カンニング掃討大作戦」に称賛 学生も納得のトリックとは
今や携帯電話で、何でも簡単に検索できる。筆箱にカンニングペーパーを忍ばせた時代はもう古い…?
いつの時代も試験となると、必ずやズルをする者が現れる。そこである大学の教授が、カンニングをした学生を見つけ出す絶妙な方法を編み出し、大きな話題となっている。イギリスの『Mirror』やインドの『TIMESNOWNEWS.COM』が報じた。
■カンニングが日常化
学生の多くが携帯電話を持つこの時代、写真撮影も横行し、検索をすれば簡単に答えを見つけられることから、カンニングをする者は増える一方だと言われている。
だが、以前から学生たちが試験中に腹痛や尿意を訴えてトイレに行くこと、そういう学生に限って良い点を取ることに頭を抱えていたある教師が、このたび絶妙なトリックを考案。カンニングした生徒を、見事にふるいにかけることに成功したという。
■14名が正解した質問
その日は、工学部に通う99人の学生が期末テストを受けていた。試験が始まると教授が想像した通り、約半数が次々と「トイレに行ってきます」と席を立ったそうだ。
通常は十数人しかトイレに行かないが、その日はかなり多くの生徒が「トイレ休憩」を希望したという。試験が終わり、テスト用紙を回収した際、教授は1つの設問に注目。それに正解していたのは、たった14名だった。
■教授による絶妙なトリック
100満点の試験において、教授はじつは2問のみ、授業で教えていない問題を出していた。うち1問は簡単なものにしたが、もう1問はあえて、学生では絶対に解けない問題を作ったという。
その難問に対し、ほとんどの学生があきらめて空欄にしたなか、14名のみが正解していた。教授は試験の後、それが「カンニングをふるいにかけるトリックでした」と種を明かし、正解できた者に不信感を示すメールを一斉送信した。
■14名は0点に
教授はその14名について、「トイレで携帯電話を使いカンニングをした疑いにつき、テストは0点とし、入学時に署名して提出された誓約書に違反していることを学校に報告する」と宣告した。
一方、このトリックにだまされなかった85名には、なんと満点が与えられるという。
これには「ズルしたら罰を受けるのは当然のこと。ちゃんと勉強しなさい!」「(カンニングに)目をつぶっている先生も多いなか、これはすごく嬉しいこと。誇りに思う」「一生懸命勉強している生徒もいる。やはりズルはよくない」といった意見が殺到し、世間も大絶賛のようだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)