自動車学校が「新手の自動車窃盗」に警鐘 ペットボトルが使われる手口とは
担当者は「車に乗り込む前に、異常がないか車両の周囲を見渡すことが必要。このことは教習でも教えている」と話す。
2021/12/09 13:15
警察庁によると、2020年の自動車窃盗件数は、5,210件でピーク時の12分の1以下まで減少。しかし、特定の地域では依然として多発している実態がある。
2019年、2020年ともに件数第一位から第六位までが同一府県で、茨城、大阪、千葉、愛知、埼玉、神奈川の順となっている。そんな中、自動車学校が新手の自動車窃盗方法について、警鐘を鳴らしている。
■ペットボトルを使った手口
烏山自動車学校(栃木県那須烏山市)は、公式Twitter上に「これは知らなかった」とペットボトルを使った手口を紹介。まず何者かが助手席側の後輪にペットボトルを挟んで置く。
運転手の走行開始ともに後方で異音がするため、エンジンをかけたまま車を降りて確かめる。その間に窃盗犯が車に乗り込み、逃げる手口だ。
■車両の周囲を見渡す
自動車学校担当者は、しらべぇ編集部の取材に対して「とくに不特定多数の人が使う駐車場などで、この手口が使われているようだ」と話す。また、「自宅の駐車場を下見して、待ち伏せされるケースも考えられる」と語った。
実際に担当者がペットボトルを挟んで走行したところ、音楽などをかけていない状態では異音が確認できたという。「車に乗り込む前に異常がないか車両の周囲を見渡すことが必要。このことは教習でも教えている。万が一子供がいたりした場合でも、事前発見につながる」と述べた。