「私と性行為すればガンが完治」 女性の悩みにつけ込んだ悪徳産婦人科医が逮捕
女性特有の悩みに付け込み、多数の被害者を生んだ医者が逮捕された。
不妊や病に悩む女性に対し自分と性行為をするよう導き、堂々と「奇跡のセックス治療法」と名付けていた産婦人科医の男が逮捕された。被害者が続出していることを、イギリスの『The Sun』や『EMINETRA』が報じている。
■「性行為で患者を救ってきた」
この事件で逮捕されたのは、イタリア・プーリア州のバーリで産婦人科医として勤務していたジョバンニ・ミニエロ容疑者(60)。
事の発端は、不妊に悩んでいた1人の女性患者が、ミニエロ容疑者の勤務する産婦人科を受診し、子宮頸がん、肛門がん、膣がんなどの原因になるヒトパピローマウイルス(HPV)の検査を受けたことだった。
検査では陰性だったにも関わらず、ミニエロ容疑者はそれを隠し、「残念ながら陽性でしたが、私と寝れば大丈夫。私はあなたのような患者を多数救ってきたのです」と女性に性行為を持ち掛けた。
■女性患者が番組にタレコミ
ショックを受けた女性は、社会的問題を解決していくイタリアの人気テレビ番組『レ・イエーネ』に、その件について情報を流した。
同番組は事実を検証すべく、患者を装った女性スタッフが問題の産婦人科に極秘潜入。女性は病状を打ち明けると、「僕と性行為をすると、驚くことに患者はみんな治るんだ」と提案してきたミニエロ容疑者に合意。ふたりはホテルへと向かった。
半裸になる寸前に番組スタッフの複数名が部屋に押し入り、女性スタッフと容疑者の間に割って入った。
■被害者が続出
ミニエロ容疑者は病院を辞職し、11月31日には詐欺や強姦の罪で逮捕され、現在は自宅軟禁の状態にある。弁護士を通して「40年以上にわたり、不妊に悩む数百人もの女性が僕との性行為で妊娠してきたんだ。妊娠の手助けをしていただけだ」と主張しているという。
ところが番組を見た視聴者から、被害の訴えが続々と舞い込んだ。「ワクチン接種をしている僕との性行為で、君の体にも抗体ができる」と患者をだましていたことも明らかになった。
■「奇跡のセックス治療法」
ミニエロ容疑者は、警察に「これは“奇跡のセックス治療法”。困っている女性たちのため、また僕の研究材料のために行っている。しかも強姦や性行為の強要をしたことは一度もなく、全て患者の同意を得ていた」とも語っている。
これまでに被害にあった女性たちは数百人にも上るため、警察は引き続き捜査を行っている。正式に起訴され有罪判決を受けた場合には、各犯罪それぞれに対し、最大10年の懲役を科せられる可能性があるという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)