チコちゃんがハンコの謎に迫る 日本も「サインが主流な時代」があった
『チコちゃんに叱られる』でハンコを押す理由について解説。1000年を超える歴史があり、今のハンコ文化が定着した。
3日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「なんでハンコを押すの?」に注目が集まっている。
■ハンコと印鑑の違いは
新型コロナウイルスが流行し、一気にテレワーク化が進行。ハンコ文化が煩わしいと言われることも多くなった。だが、ハンコを押す理由まで考えた人はどれくらいいるだろうか。
チコちゃんはこの疑問について、「いつ何回押しても印鑑が同じだから」と回答。
まず、確認事項として、ハンコと印鑑のち外について振り返る。ハンコは正式名称を印章と言い、文字などが掘られたいわばハンコ本体のこと。一方、印鑑の正式名称は印影で、ハンコを紙に押したときに残る朱肉の跡のことを指す。
■はじめて使われたハンコは「金印」
日本最古のハンコは、西暦57年の国宝「金印」で「漢委奴国王」の5文字が刻まれていた。当時の中国から贈られたもので、権力を示すために日本の国王が所有していたと考えられている。
日本独自のハンコが使われるようになったのは、701年(飛鳥時代)で、大宝律令と呼ばれる法律ができたとき。この際に政策を決定する書類などに国家が認めた証として、ハンコが押されたのがはじまりである。