イラン代表女子サッカーチームに疑惑の目 ゴールキーパーはもしや男なのか
まるで童話の『オオカミ少年』。普段から嘘をつきズルをしていると、大事なときに信じてもらえなくなる。
今年9月に行われたイラン対ヨルダンのサッカーの国際試合が今、とんだ物議をかもしている。ゴールキーパーが男性だったのでは…と疑惑の目にさらされているのだ。『NEW YORK POST』や『Daily Mail』など海外メディアが報じている。
■国際試合に初出場
9月25日、イラン代表女子サッカーチームは、2022年に開催が予定されている『第20回AFC女子アジアカップ』の出場権をかけ、大事な一戦に臨んだ。
ヨルダンの代表チームと対戦し、結果は4対2でイランが勝利。大きな国際大会の初出場が決定したイラン女子代表には、選手やチーム関係者はもちろん、国全体がお祝いムードに包まれていた。
■キーパーにある疑惑を…
しかしその後、ヨルダンサッカー協会の会長を務めるアリ・ビン・アル・フセイン王子が、アジアサッカー連盟(AFC)にクレームを入れた。
「イランチームのゴールキーパーの性別を確認してほしい。あれはどう見ても女を装った男だ」として、ゴールキーパーを務めたゾレ・コウダイ選手(32)に対する身体調査を求めたのだ。
これにコウダイ選手は激怒。「私は女性です。まるで陰湿ないじめを受けているよう。ヨルダン側を訴える覚悟でいます」と憤然として語っている。
■調査には「全面的に協力」
これに「ヨルダン代表はスポーツマンシップに欠けている。試合に負けたことへの腹いせで、単純に言いがかりをつけているだけだ」とイラン側は女子代表チームも関係者も反論。
コーチを務めているマリアム・イランドースト氏は、「医療スタッフは日頃から各選手へのケアを慎重に行っているので、ファンの皆さんには安心してもらいたい。調査があるなら全面的に協力していくつもりです」と説明している。
■違反行為が多々あるイラン
しかし、イランのチームは度々ドーピング検査で違反が発覚しており、女子チームにおいては2010年にも「ゴールキーパーが男では」との疑惑にさらされたことがあった。
さらに2015年には、女子代表の8名が性転換手術(性別適合手術)を待っている男性だったことが判明し、大変な物議をかもしたことがある。慎重かつ真剣な調査が行われているのか、この騒動後のAFCの対応や調査結果については、いまだ明らかにされていない。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)