子宮摘出を医師に拒否された同性婚の女性 理由は「男性と子供を望んだ時のため」
人生の半分以上を月経痛に苦しめられてきた女性が、痛みから解放されたいと願うも、衝撃の理由で医師に却下された。
■医師が話した驚愕の理由
レイチェルさんはそんな月経痛と闘いながらも、カレンさんと出会って結婚し、幸せに過ごしていた。
そんなある日、ふたりはそろって診察を受けた際に、医師にふと「子宮摘出」は選択肢になるのか尋ねた。すると、驚くべき答えが返ってきたという。
医師は当初、レイチェルさんの若すぎる年齢を理由にその考えを一蹴し、「45歳なら考えてもいいかもしれない」と話した。
それでもレイチェルさんが食い下がると、医師は「将来状況が変わって奥さんと別れ、性的指向が変わり、子供を望む男性と出会ったときに後悔してほしくない」と告げたのだという。
■医療現場での性差別
医師の発言に衝撃を受け、涙ながらに診察室を後にしたというレイチェルさんとカレンさん。医療における性差別の現実を明るみにすることができればと考え、この話を公にしたという。
また「医療従事者の方がこの話を読み、自分の偏見に気づき、その偏見が患者に悪い影響を与えないようにするにはどうしたらいいか、考えてもらえたら」とも語っている。
レイチェルさんは今回の件を機に、NHS(英国国民保健サービス)の病院ではなく、ロンドンの私的医療機関を受診することを検討中だ。
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(文/Sirabee 編集部・原田パラン)