食肉になる予定の牛が脱走 ウォータースライダーに乗って死の運命から逃れる
思わぬ行動で人気者になった牛には、牧場主も根負け? 名前を付けて、ペットとして飼育されることに。
ブラジルの牧場で飼育されている一頭の牛が、食肉処理場のかわりにウォーターパークに行へ。そこで人間用のウォータースライダーを楽しんだことで脚光を浴び、食肉になる運命を免れたと、『New York Post』『msn.com』などの海外メディアが報じている。
■牧場を脱走して…
ブラジルのリオデジャネイロから500マイル(約800キロ)ほど西にある牧場で、食肉に加工されるために屠殺されることが決定していた一頭の牛がいる。
しかしこの牛は、自分の運命を知ってか知らずか牧場から脱走し、牧場の近隣にあるウォーターパークで最期の時を楽しむことにしたようだ。
■行き着いたのは人間用スライダー
牧場の隣にウォーターパークがあるというのも不思議な組み合わせだが、ここからの牛の行動はさらにフィクションじみている。
牛はもともと好奇心が旺盛だったのか、プールに設置されている人間用のウォータースライダーに体をねじ込み、滑り降りて行く様子が目撃者の撮影した動画に収められたのだ。
■ペットとして飼育されることに
この動画がSNSで共有されると、ウォータースライダーで遊ぶ牛はまたたく間に多くの人の知るところとなり、牛はたった数日でネットの人気者へと変わっていった。
これには牛の所有者も驚いたようで、この牛を食肉加工場に送ることはあきらめ、ペットとして一生飼育していくことを決定。牛にポルトガル語で「スライド」を意味する「Toboga」という名前をつけたそうだ。
■無事に帰れたのは幸運
ちなみに牛は、ウォータースライダーの制限重量である450ポンド(約200キロ)をはるかに超える700ポンド(約320キロ)の重さだったため、スライダーを楽しんで無事に家に帰ることができたのは、奇跡と言えるかもしれない。
また、このニュースに対してSNS上では「生きられてよかったなぁ」「この牛はどうやってスライダーの一番上までたどり着いたんだろう」「フィクションみたいな本当のニュース」と、多くの反響が寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)