「ピアノが黒い理由」をチコちゃんが解説 じつは日本から生まれたものだった
『チコちゃんに叱られる』ピアノが黒いのは日本が元祖。チコちゃんがその理由について紹介。
19日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「ピアノが黒いのはなぜ?」が注目を集めている。
■ピアノが生まれたのはイタリアだが…
ピアノは約300年前のイタリアで誕生したもので、イタリアの楽器製作者であるバルトロメオ・クリストフォリが1709年にピアノの原型となる楽器を発表したのが元祖となる。年代については諸説あるようだ。
そのときは、黒色に染められることはなく、木の木目がそのまま見える形だった。初期のピアノの多くは黒ではなく、素材の形そのままの茶色が主流となっていた。
■黒になったのは日本
日本にピアノが伝わったのは江戸時代。鎖国中だったが、例外的に貿易を続けていたオランダの陸軍医シーボルトによって持ち込まれたというのが有力。900年になると日本でもピアノの生産がスタート。
日本はヨーロッパ諸国に比べ、湿気が多くジメジメした気候だったことから、湿気対策が必須だった。その対策として取り入れられたのが漆塗り。
漆は塗料として顔料を混ぜて黒や赤にして使われるのが一般的で、ピアノの外側を黒い漆でコーティングして湿気から守るという対策が日本製のピアノでとられるようになった。