瀬戸内寂聴さんが残したコロナ禍のメッセージ 『深イイ話』視聴者は感動
『深イイ話』では瀬戸内寂聴さんの追悼企画を放送。今田耕司も「元気いただきました」としみじみ振り返る。
15日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)では、今月9日に亡くなった瀬戸内寂聴さんの追悼企画を放送。その内容が、視聴者のあいだに反響を呼んでいる。
■カメラに見せたお茶目な姿
4年ほど前から、定期的に寂聴さんの日常に密着してきた同番組。今回は、これまでの放送のプレイバックを行うことに。
楽しげに晩酌をしたり、若者のあいだで流行っていたハンドスピナーにはまったり、インスタグラムに加工写真をアップしたりといった「僧侶」のイメージからは離れた、お茶目な姿が写される。
また番組は、秘書・瀬尾まなほさんとの関係にも迫った。66も年齢が離れているという二人だが、まるで姉妹のように仲が良く、瀬尾さんの結婚式では、寂聴さんが「愛すことは許すこと…」とスピーチする様子も残されていた。
■「落ちたら上がるしかない」
さらに、寂聴さんが亡くなる前、10分ほど電話をしたというスタッフがその内容を公開。
電話の中でスタッフが「今(コロナ禍で)先生の声が聞けなくて寂しがってる人がいる」と伝えると、寂聴さんは「生きてたら良いことや悪いことが代わり番こに来る」と返答。
「世の中はそういうもの。100年前にこういうことあったんですよね。また良くなります」「辛抱しましょう」とつづける。「そのうち良いことがあるんじゃない?」「どん底に落ちたら上がるしかない」と笑いながら話していた。
■思わず涙する視聴者
電話の終わりには「最後だなと思わないこと」「最後だなと思ったらそれは必ず上がると思いなさい」とスタッフを通し、国民を励ます寂聴さん。
番組を観た視聴者からは、「めっちゃ響いた」「寂聴さんの言葉が心に刺さって泣いてしまった」といったコメントが寄せられていた。
■今田耕司も追悼
MC・今田耕司は、寂聴さんの密着を振り返り「本当に元気いただきました」「普段の寂聴さんの姿とか、秘書の方との普段の会話とか聞いてて、本当に楽しい方だなって…」としみじみ語っていた。
小説家として名著を世に送り出し、僧侶として国民の心を救ってきた寂聴さん。亡き後も、送られたさまざまな言葉が、多くの人の心に残っていくのだろう。
・合わせて読みたい→瀬戸内寂聴さんが死去 誕生日には「十分に生きた我が一生」と振り返る
(文/Sirabee 編集部・東水 壮太)