小人症の女性が骨延長手術で理想の身長に 「美容整形目的」の批判にも反論
軟骨無形成症という遺伝子疾患を持って生まれた女性は、より独立した人生を送るため骨延長手術を受けた。
小人症(成長ホルモン分泌不全性低身長症)の女性が苦しみを伴う手術を数年に渡って受けた後、理想に迫る身長を手に入れたという。『Daily Mail』など海外メディアが報じている。
■軟骨無形成症で生まれた女性
アメリカ・フロリダ州のウェストパームビーチでヨガの講師を務めるクリステン・デアンドレードさん(36)は、稀な遺伝子疾患である軟骨無形成症を持って生まれた。
軟骨無形成症は、遺伝子変異が起きることにより、胎児期に軟骨が骨化せず手足の骨の成長が阻まれてしまう。そのため、顕著な低身長である小人症の原因となる疾患である。
■幼少時より手術を強く決意
クリステンさんは、「小学校では自分サイズの机と椅子、それに椅子に乗るための小さな台が必要でした。また、公共のトイレは高すぎて使うことができず、照明のスイッチに手が届かず苦労しました」と語っている。
幼少時のこうした体験から、12歳になった頃には、骨を切り治癒力によって骨を伸ばす「骨延長手術」を受けることを決意。「平均的な身長になることで、より機能的に、そして独立した人生を送る手段」と捉えていたそうだ。