16歳女子高生が校長に激しい暴行 頭部外傷と肋骨骨折で意識不明に
校長と職員に「ここには立ち入らないように」と注意され、それに腹を立てた可能性があるという。
米マサチューセッツ州ボストンの公立スクールで今月3日午後2時30分頃、女性の校長が16歳の女子生徒の激しい暴行を受け、意識不明の状態で病院へと救急搬送された。
驚きの傷害事件について、『WHDH-TV』『CBS News/Boston』など地元メディアが続々と報じている。
■意識不明の状態に
事件が起きたのは、ボストン市のドーチェスター地区にある「ドクター・ウィリアム・W・ヘンダーソン・インクルージョン・スクール。幼稚園年長から高校卒業までの13年間が対象の公立スクールだ。
事件の被害者は、女性の校長であるパトリシア・ランプロンさん(61)と別の職員1名。救急隊員が駆け付けた際、ランプロン校長は意識不明の状態だった。
■頭部外傷および肋骨骨折
搬送先の病院で、頭部外傷および肋骨骨折が確認されたランプロン校長は、適切な治療を受け、幸いにも意識が戻った。そのため現在は自宅で療養していることを、娘のメアリーケイト・ランプロンさんがメディアを通じて報告している。
しかし、もう1人の職員の状況については氏名も被害の状況も公表されていない。
■注意されカッとなったか
この事件で傷害容疑につき逮捕されたのは、同校の高等部に通う16歳の女子生徒。複数の生徒、職員、保護者が事件を目撃しており、「直前に校長と職員が『ここには立ち入らないように』と注意していた。それに腹を立てたのではないか」などと話しているという。
女子生徒は4日、保釈保証金を5,000ドル(日本円にして約57万円)と設定され、ドーチェスター少年拘置所へと送られた。事件は少年裁判所にて裁かれるであろうという。
■「学校は安全で健やかな学びの場」
捜査が終了するまで同校は休校の状態が続いており、ボストン市の教育委員会が今、他の児童・生徒たちに対する教育支援体制を急ピッチで整えている。
事件の原因については現在も調査が続いているが、教育委員会は学区のすべての生徒と保護者に対し、「学校とは安全かつ健やかな学びの場。いかなる種類の暴力も決して容認されないことを強く意識してほしい」と呼び掛けている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)