空港の手荷物受取所で異様な光景 スーツケースならぬ魚がベルトコンベヤーを独占
旅行客からは、「私たちのスーツケースを生臭くさせないで」と悲鳴すらあがったという。
海外の空港で時おり発生する異臭事件。このたびの一件は、イギリスのロンドンヒースロー国際空港から伝えられた。『Mirror』『itv news』などが報じている。
■手荷物受取所で異変
今月1日夜、キプロス共和国のラルナカ国際空港から、ブリティッシュ・エアウェイズのフライトでロンドンヒースロー国際空港に到着した人々。イギリスでは今、この人たちが提供したちょっと珍しい写真や動画が注目を集めている。
搭乗者たちが到着ロビーの手荷物受取所で、預け入れしておいたスーツケースなどを受け取ろうと待っていたところ、不思議な光景が展開され、異様な臭いが漂ってきたというのだ。
■魚入りケースが続々と…
現場となったターミナル5の手荷物受取所内の様子を撮影してSNSにアップし、メディアに話題を持ち込んだ人たちは、「魚が詰まったボックスが、なんと100以上も通過している」「自分たちのスーツケースはどこへ行った?」と怒りを込め、つづっている。
ボックスは発砲スチロールなのだろうか、フタと本体が重なる部分がガムテープでとめられ、青いビニールシートにくるまれているようだ。
■「スーツケースを汚さないで」
ブリティッシュ・エアウェイズの係員も手違いの発生に気づき、ただちに担当の作業員に連絡した。
魚からにじみ出た水分が外にもれ出し、ベルトコンベアを汚していることが考えられるため、旅行客のスーツケースを生臭くさせないよう「そこに載せないで」と指示したという。
さらに旅行客には、「スーツケースは後日、自宅に配達されます」と説明。3日には、ほとんどの客がそれを受け取ったこともわかった。
■鶏肉が飛び出した例も
今年8月にはアメリカの空港で、冷凍の鶏肉が剥き出しの状態でベルトコンベアに現れ、旅行客から悲鳴があがった。収められていたクーラーボックスが壊れ、固まったままの鶏肉が投げ出されたのだった。
貨物室から搬出された旅行客の荷物は、長いベルトコンベアに載せられて手荷物受取所に届く。しかし、その過程にはカーブや傾斜が多々あり、揺れはもちろん、回転、落下、衝突などの衝撃を受けることに注意が必要だという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)